くらし [特集]始めませんか、減塩生活。(1)

双葉町民の食塩摂取量は国の目標値より高め。健康のために、減塩生活を始めましょう。

■食塩摂取の約7割は調味料から
平成28年の国民健康・栄養調査の結果、私たちが口にする食塩のうち、66%がしょうゆやみそなどの調味料から摂取していることがわかっています。知らず知らずのうちに食塩を摂り過ぎてしまうことは健康への大きなリスクです。高血圧や心臓病を防ぐためにも、まずは調味料の使い方を見直すことが大切です。
料理を美味しくするには欠かせない調味料ですが、食塩量が多いという特徴があります。
使用頻度の高い調味料に含まれる食塩量を知り、選び方や食べ方を工夫して美味しく減塩しましょう。

表紙の答え:食塩1g 結構多い食塩を含んでいますね。

■なぜ、食塩の過剰摂取が問題なのでしょうか

▽血圧が高くなると
血管の弾力性が失われ、厚く、硬く変化して動脈硬化に。
さらに心臓や脳血管疾患につながります。
食生活を見直して、血管の老化の進行を食い止めましょう。

■過去5年の健診結果から双葉町民の傾向が明らかに

(1)双葉町で健康診断を受けた方の推定食塩摂取量(おおよその一日の食塩摂取量)は男性10.0g、女性9.2g。特に男性の食塩摂取量が多く、男女ともに60歳以上の高齢者の食塩摂取量が多い傾向にあります。県内平均よりはやや低い状況にあるものの、国の目標値よりははるかに高い値となっています。

(2)食塩の過剰摂取などの結果、高血圧になる方の割合と血圧を下げる薬を内服している方の割合は、どちらも年齢があがるほど増加傾向にあります。

■きょうからできる手軽な減塩方法
(1)スープ・汁は残す
ラーメンやうどんなど、麺類のスープや汁物には食塩が多く含まれています。汁を残して食塩摂取量を減らしましょう。残すことで2gもの減塩が見込まれます。
(2)小皿を活用する
しょうゆやソースなどを直接料理にかけてしまうと、かけ過ぎやどれだけ使ったかわからなくなります。小皿にとってつけて食べることで0.5g程度の減塩が見込まれます。
(3)酢や香味野菜を使う
酸味のある調味料や香味野菜の風味を使って塩分をカバー。ただし、香辛料には食塩を使用している場合があるので注意が必要です。2gほどの減塩が見込まれます。
(4)栄養成分を確認
加工食品には栄養成分が表示されているため、「食塩相当量」を確認し、普段よく食べる食品に含まれる塩分量を知り、食塩相当量が低い商品を選ぶよう心掛けましょう。