くらし 【特集】防犯意識を高めよう 2

■今日からできる対策
ニセ電話詐欺等の被害に遭わないためには「犯人と話さないこと」が重要です

○犯人から電話がかかってこないようにする
・外国からの電話の利用休止
固定電話向けサービス
国際電話番号を悪用した被害が増えています。普段、海外と固定電話で通話することがない人は、国際電話の利用休止を申請すると効果的です。

国際電話不取扱受付センター
【電話】0120-210-364
オペレーター案内:月~金曜日 9時~17時(祝日除く)
自動音声案内:24時間
※上記のほか、最寄りの警察署でも申し込みができます。

○知らない番号には応答しない
・番号表示・非通知拒否サービス
固定電話・携帯電話向けサービス
電話番号が電話機のディスプレイに表示されるので、相手を確認してから電話に出られます。
また、非通知でかかってきた電話に「番号を表示しておかけ直しください」といった音声メッセージが応答するので、電話が鳴ることなく対応できます。

○在宅時でも家の電話は常に留守番電話設定にする
・防犯機能付き電話機の導入
固定電話向けサービス
着信音が鳴る前に自動メッセージで警告してくれたり、通話を自動録音してくれたりと便利な機能が付いています。番号表示・非通知拒否サービスと組み合わせて利用できるものも販売されています。

○相手がビデオ通話に誘導してきたらすぐに電話を切る
・ニセ警察官とのビデオ通話にご用心
「あなたの口座が犯罪に利用されている」などと話し、調査の名目でお金を振り込ませる手口が増えています。
警察がビデオ通話で警察手帳や逮捕状を提示したり、お金の振り込みを要求したりすることはありません。すぐに電話を切りましょう。

◆不安に感じたらご相談ください
○電話窓口
警察相談専用窓口:#9110
消費者ホットライン:188

○WEBサイト
・警視庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ
・茨城県警察 特殊詐欺対策ページ
※2次元コードは本紙7ページをご覧ください。

■地域で取り組む防犯 自分たちのまちを守ることー
犯罪のないまちをつくるためには、地域の団結力が必要です。地域ぐるみで「見せる」取り組みをすることで、犯罪者を寄せつけない環境をつくることができます

○青葉台自治会
・自治会独自で防犯カメラを設置
昨年度、青葉台自治会(第4地区)の会長を務めた大おお福ふく地じさん。ニュースなどで頻繁に強盗事件が取り上げられる中、自身や他の役員の身近なところでも盗難被害があったことから、防犯カメラの設置に踏み切りました。設置箇所は、自治会エリアの入り口になる通り沿い3カ所。設置に当たってはプライバシーの観点から慎重に検討し、住民の了解を得たと言います。設置費用は3台で約40万円。年間約1万8千円の電気代がかかりますが、住民からは「安心して暮らせる」という声も増えたそうです。

高齢者の1人暮らし世帯が増加する中、地域全体で防犯対策に取り組んでいる姿勢を見せることで、犯罪も抑止できるのではないかと思います。
(大福地悟さん)

◇市内の防犯カメラ設置状況
市では犯罪や不審者の発生状況を踏まえ、令和6年度までに230台の防犯カメラを設置しました。これは県内でも2番目の多さです。
今後も古河警察署と連携し、公共性の高い場所への設置を進めていきます。

○第4地区コミュニティ
・青色防犯パトロール
「安心・安全なまちづくり」を掲げている第4地区コミュニティの皆さん。地域で何かできないかと、10年前に約70人のメンバーで結成し、青パトによる防犯活動を始めました。青色の回転灯は視認性が高く、犯罪抑制効果が期待されます。天候にも左右されず広範囲のパトロールを行うことができるそうです。
活動は週1回。主に小学校の下校時間に合わせ、地区を3人1組で約1時間30分実施します。見回り中は子どもたちの安全確保だけでなく、道路の破損や空き家の状況なども確認し、事故や犯罪が発生しやすい危険な箇所のチェックも欠かしません。活動を始めてから大きな事件もなく、不審者の目撃情報も減ったと言います。
高齢化が進み人材不足が課題ですが「地域の安全を守るため、今後も活動を続けていく」と、交通防犯部会長の堀江さんは話してくれました。

子どもたちが「いつもありがとう」とあいさつをしてくれるのがやりがいの一つになっています。現在、仲間を募集中です。あなたも子どもたちのヒーローになって、一緒に地域を守りましょう!
(堀江好男さん)

◇青色防犯パトロール(青パト)とは…
自動車に青色回転灯を装着して、地域の防犯パトロールを自主的に行う活動です。通常、回転灯などを装着して運行することは禁止されていますが、警察から認定を受けた団体は装着が可能となります。

◆防犯アプリ いばらきポリス
身近に発生している犯罪、不審者、事故情報等を地図上で確認できるほか、防犯ブザーや子どもの見守りなどの機能も充実しています。無料で使えるので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
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◆誰もが安心して暮らせるまちを目指して
古河市は県内でも6番目に人口が多く、首都圏の都市の一つとして発展しています。JR宇都宮線をはじめ、国道4号や新4号国道等の交通ネットワークが整備され、隣接する栃木県や埼玉県などとの交通や物流が盛んであることから、県内でも犯罪が多い地域となっています。犯罪に巻き込まれるリスクを減らすには、最新の情報をチェックして、防犯対策を考えることが大切です。事件事故や不審者を目撃した際は、迅速な110番通報をお願いいたします。
(古河警察署 生活安全課 荒木一博警部補)