くらし [特集]常陸大宮市の暮らし(1)

常陸大宮市では、子育て・新婚世帯の方が市内で住宅を建てる・買う・借りる時のサポートとして、各種補助金制度があります。Uターンや移住で、これらの制度を活用した2家族に、常陸大宮市での暮らしについてのお話を伺いました。

◆Uターンで常陸大宮市へ 瀬谷さん一家
◇「のびのび育てたい」子育ての目線でUターン
常陸大宮市出身の瀬谷さん夫妻。令和4年に、これまで住んでいた水戸市から、常陸大宮市へのUターンを決めました。「Uターンを考えていた当時、娘の芽めい生は保育園でした。小学生、中学生と成長していくのを想像し、共働きでの子育てに厳しさを感じました。常陸大宮市に戻れば、祖父母のサポートを受けやすく、子育ての大変さが減るのではと考えました」と話すのは夫の智洋さん。妻の希さんも「自宅の庭でのびのびと遊ばせられたらと思ったのもUターンを決めた理由の一つです」と話してくれました。

◇移住したら時間とお金が浮いた
常陸大宮市へ移住してから、「渋滞に巻き込まれなくなった」「生活コストが下がった」ことを特に感じたと瀬谷さん夫妻。「移住してから、出勤でも、休日の外出でも、スムーズに目的地へ向かえるようになりました。また、以前は、駐車場代など、サービスの利用にお金がかかる場面が多くありました。移住してから、細かな支出の機会が減ったと感じています」と智洋さんは話します。

◇市内のイベントは子連れで参加しやすい
親となってからUターンしたことで、親目線でこれまで知らなかった常陸大宮市を知る機会が増えたと話します。「市内の祭りは、コンパクトにまとまっており、子連れで参加しやすいものばかり。これまで知らなかった祭りもありました。移住してから、市内の祭り・イベントには、ほぼ訪れています」と希さん。駐車場やトイレ探しの苦労も以前と比べて減ったと話してくれました。

「移住で保育園が途中で変わることに対する不安も市のこどもセンターなどが親身に相談に乗ってくれました」と希さん。取材中、息子の直なお生さんが楽しそうに保育園での出来事を話してくれる場面も。

○この補助金を活用しました!-瀬谷さん一家の場合-
・住宅取得奨励金(詳しくは本紙5ページ)
・自立・分散型エネルギー設備導入事業費補助金
住宅への蓄電システムの設置に対して、1設備あたり50,000円の補助を行っています。
※瀬谷さんの場合は、上記の補助金の前身となる「住宅用太陽光発電システム設置整備事業補助金」の交付を受けています。

◆神奈川県から移住 小島さん夫妻
◇大学時代の縁がつながり常陸大宮市へ
東京都や神奈川県で小学校教諭として働いていた小島さん夫妻。ともに青年海外協力隊としてアフリカのナミビアに赴任したことがきっかけで結婚したお二人は、神奈川県での生活を経て、常陸大宮市への移住を決めました。「常陸大宮市出身の大学時代の友人から『学童を作りたい』という相談を受けたのが移住のきっかけでした。大学時代から、ほぼ毎年、常陸大宮市を訪れていて馴染みがあったことと、『おもしろそう』と思ったらすぐチャレンジする性格から移住を決めました」と英久さんはいいます。
一方、妻の万貴子さんは、英久さんとの出会いを通じて、常陸大宮市を知りました。英久さんの思いを応援する形で市を訪れたところ一目惚れしたそう。「緑に囲まれるこの景色が良いなと感じました。食べ物もおいしいし、関わる人々が本当に温かいんです。特に、夫の友人のお母さんが大好きで、ここで生活するために必要なことをたくさん教わっています」と話します。

◇車移動が基本になり行けるところが増えた
これまでの都心での生活では、電車や徒歩での移動が中心でしたが、常陸大宮市に移住し、車中心の生活となったことが一番の変化だという小島さん夫妻。「車での移動が基本になったことで、電車中心の生活では行き先の候補に挙がらなかった場所でも、気軽に行けるようになりました。休日は、ドライブを兼ねて、ショッピングモールや、森の奥のカフェなど、車だからこそ行ける場所に行くことが楽しみです」と英久さんは話します。

◇気軽に集える場所作りに向けて活動する日々
現在、英久さんは、茨城県北地域おこし協力隊として、「人と人とをつなぐ」というミッションのもと活動しています。そのために、取り組んでいるのが、地域の人々が集えるスペース作りです。「常陸大宮市で、唯一惜しいと思ったのが、仲間で集うことや、外で仕事や読書などが気軽にできる場所の選択肢が少ないことです。現時点では、カフェ形態を考えていて、騒がしすぎず、静かすぎない、みんながリラックスできる場所を作りたいです」と英久さんは今後の目標を話してくれました。

創業支援補助金を活用し『green tree coffee roaster』をオープンさせたご夫婦とも縁がつながったという英久さん。「カフェではそこの豆を使いたいと考えています。移住してできた縁が協力隊活動への自信に変わっています」と話します。

○この補助金を活用しました!
-小島さん夫妻の場合-
・住宅取得奨励金(詳しくは本紙5ページ)
小島さん夫妻は自宅と学童を同じ建物として建設しました。
住宅と事務所を兼ねた場合でも奨励金交付の対象になります。

○茨城県北地域おこし協力隊「起業・複業型」(KENPOKU PROJECT E)メンバーである英久さんの活動の様子や、過去にアフリカ54か国を旅した貴重なエピソードが見られるブログ・SNSリンク集は二次元コードから!
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