- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県行方市
- 広報紙名 : 市報なめがた No.237(令和7年5月号)
■第13回 目標6「安全な水とトイレを世界中に」
SDGsの目標の6つ目は「安全な水とトイレを世界中に」です。行方市は霞ケ浦・北浦に挟まれており、その水を灌漑用として利用し、バス釣りやヘラ釣りなどのレジャーが行われるなど、水の恩恵を得て水と親しく接しています。国は「水循環基本法」を定め、その前文で「水は生命の源であり、絶えず地球上を循環し、(略)人を含む多様な生態系に多大な恩恵を与え続けてきた。(略)地球温暖化に伴う気候変動等のさまざまな要因が水循環に変化を生じさせ、それに伴い、渇水、洪水、水質汚濁、生態系への影響等さまざまな問題が顕著となってきている」と、水の重要性および霞ケ浦・北浦でも生じている問題を述べています。日本では安全な水が蛇口から出てきて、清潔なトイレが整備されていますが、世界では世界人口の4人に1人は安全な水を使えず、世界人口の半数以上が安全なトイレを使用できません。水くみの仕事により教育の機会が奪われることや、汚染された水、不衛生なトイレ環境により、命を落とす子どもが多く存在します。そのため、国連児童基金(ユニセフ)では、井戸やトイレを整備し、せっけんを使った手洗いなどの衛生習慣を広める活動を行っています。これまでに紹介してきた目標と同様に、国連関係機関への支援は途上国の手助けになります。(ユニセフ「水と衛生」)
水は石油や天然ガスのような化石燃料とは異なり、使ったら終わりの資源ではありません。年月をかけて地球をぐるぐると循環しています。また、利用できる水は地球上の0.01%と言われています。節水や再利用など、私たちが日ごろからできる取り組みを考えてみましょう。