くらし 町長コラム vol.54

■「スマホ脳」 若者だけじゃ~ない!
私は元来睡眠時間が短く集中するタイプで、データでは一日平均4時間くらいです。何をしているかといえば、本を読むかユーチューブ(以前はテレビ)を観ているかですが、つまり、情報に囲まれているわけです。そこに、スマートフォン(スマホ)の利用が加わると、それこそ圧倒的な量の情報に頭のてっぺんからつま先までどっぷりと浸かった生活をしているということになります。
スマホ。これって無茶苦茶便利です。現代を生きるための必須アイテムと断言できます。接続条件さえ整えば、あらゆる情報、しかも最新のものを取得できます。食事中、休息・休憩時間中、移動中、趣味の時間中、就寝前など時・所を選ばずです。
一方で、新たな生活習慣病と言われるように、年齢を問わず朝起きてから晩までスマホが手放せない、いわゆるスマホ依存症に陥っている人も少なくないとされています。そうした人の中には実際に心身の不調を訴える方々が増えているらしいのです。(私もです)
不調とは、視力の低下、首の凝り、不眠症、集中力や記憶力の低下、物忘れ、体の痛み、うつ病など幅広い症状がみられるという専門家の意見です。その原因を、スマホの使い過ぎで脳に溜まった疲れが食事や睡眠をとっても回復しない脳過労の状態=「スマホ脳」と分析しています。また、この症状が長く続くと考える力が極度に低下したり、うつや認知症を引き起こす原因となりうると紹介しています。ちょっと恐いです。
先ごろ、私が勝手に「日本一八千代町を考えてくれる大学生」と呼んでいる早稲田大学の学生によるスタディツアーが開かれ、その中のグループ討議の発表で「デジタルからの離脱in八千代」というものがありました。ざっくり、スマホなどのデジタル機器から一定の距離を置いて使用しないことにより心身のストレスを軽減できる場を八千代町で提供しようという話で、取り組みの必要性としてSNS疲れ、健康被害、子どもへの影響を考えていました。私を含めて、利便性の追求の中で何か大事なことを忘れているようです。