くらし 議会だより No.197「3月定例会」(5)

▽ラーケーションについて
榎本 哲朗(えのもと てつろう)議員
[質問1]
ラーケーションとは、ラーニング(学習)とバケーション(休暇)を組み合わせたものですが、児童生徒が体験的、探究的な活動を通して学び、自己のあり方を考えるために、家族とゆっくり話をする時間も大切です。昨年4月以降、県内で実施され、本町でも導入していますが、利用度はどれくらいか。また、問題点について伺います。

教育部長:本町では昨年5月から各学校で導入しています。小中学校の利用度については、今年度1月末現在で、児童が168名で18.3%。生徒が62名で12.3%の取得率でした。
問題点については、ご家庭の諸事情により、取得に差が生じることが予想されます。細やかな配慮に努め、取得しやすい環境づくりを進めていきたいと考えています。

教育長:ラーケーションについては、開始したばかりの制度ですので、趣旨をご理解いただけるよう、さらに周知を図るとともに、より効果的な運用を目指していきたいと考えています。

[質問2]
・デジタル教科書について
先日、国がデジタル教科書を紙と同様、正式な教科書に位置付ける方向性を示しました。デジタル教科書を活用する場合、学習に対する集中力低下や健康面への影響も懸念されています。デジタル教科書について、町の方針をお聞きします。

教育部長:健康への懸念については、紙の教科書を主たる教材とし、必要に応じてデジタル教科書を併用していますので、健康を害する程の使用頻度ではないと考えています。心身への影響が生じないよう、日常観察や学校健診等を通し、児童生徒の健康状態を把握していきたいと考えています。
今後も、紙の教科書とデジタル教科書、それぞれの良さを活かして、子供たちがより良い学習ができるよう支援していきます。

教育長:デジタル教科書の導入については、国の動向を見ながら、慎重に検討を進めていきたいと考えています。

▽レンタサイクル事業について
赤荻 妙子(あかおぎ たえこ)議員
[質問1]
鬼怒川サイクリングロードを活用していくことで、地域の皆さんの活性化に繋がるきっかけになると考えます。本町における、レンタサイクル事業の検討についてお聞かせください。

秘書公室長:鬼怒川サイクリングロードについては、素晴らしい景色を眺望できる、見どころの多いルートです。本町における新しい観光名所として、活用できればと考えています。
レンタサイクル事業については、近年、環境負荷の少ない移動手段として注目され、昨年度策定した、地域公共交通計画に、レンタサイクルやシェアサイクルのポートを設置検討していくと位置づけていますので、地域活性化と事業採算性等の調査を行い、検討していきたいと考えています。

町長:レンタサイクル事業の導入は、気軽にサイクリングを楽しめるツールとして、幅広い効果が期待できると考えますので、鬼怒川沿川地域の活性化を図るとともに、広域的な観光促進を進めていきたいと考えています。

[質問2]
・犬猫の保護活動について
野良犬や野良猫に対しては、どのように対応されているのか伺います。

町民くらしの部長:野良犬や迷い犬の場合、個体識別があれば、飼い主に引き取っていただきます。飼い主が特定できない場合は、茨城県動物指導センターや警察、ボランティア団体と連携し、対応しています。野良猫の場合、飼い猫か野良猫かの判断が難しいため、県動物指導センターでも保護されないケースが多いのが現状です。

[質問3]
動物の去勢手術、避妊手術は高額なため、助成金制度があれば、飼い主の負担も軽減されると思います。町の考えを聞かせてください。

町長:犬猫の避妊去勢手術助成事業を実施している近隣自治体の動向を調査し、検討していきたいと思います。

発行:八千代町議会
編集:議会だより編集委員会