くらし 9月は「茨城県認知症を知る月間」

茨城県では、平成18年より毎年9月を「茨城県認知症を知る月間」として、認知症に対する正しい理解の普及・啓発に関する各種広報活動や研修等を実施しています。

■認知症とは
誰にでも起こりうる脳の病気によるもので、アルツハイマー病やレビー小体型認知症、脳卒中など、さまざまな原因で記憶力や判断力に支障が出ている状態を指します。

■高齢者の5人に1人が認知症に?
令和2年時点で国内の65歳以上の認知症の方は、約600万人と推定されていて、令和7年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されています。超高齢社会の日本では、認知症に向けた取り組みが今後ますます重要になります。

■世界アルツハイマーデー
アルツハイマー病は、認知症の原因疾患のおよそ半分を占める病気です。病気の本人や家族がよりよく生活できる施策の充実を目指して活動する国際アルツハイマー協会が「世界アルツハイマー月間」を提唱しました。また、9月21日はアルツハイマーデーに制定されており、世界各国でさまざまな啓発活動が行われます。

■認知症の方への基本的な心がけ
・驚かせない
・急がせない
・自尊心を傷つけない

■早期診断・治療が大切
▽治療による改善が期待できます
正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など、原因となる病気を治療することで、症状が改善することがあります。

▽進行を遅らせることができます
早期ほど薬で進行を遅らせることができ、生活習慣病の改善で、進行を予防できるものもあります。

▽記憶や意識が明確なうちに備えることができます
病気が理解できるうちに受診し、理解を深めていくことで、生活上の障害を軽減でき、その後のトラブルを減らすこともできます。

■町での月間中の啓発活動
▽認知症関連ブース設置
期間:9月1日(月)~30日(火)
場所:役場1階町民ホール、図書館
内容:冊子やパンフレット、募集した川柳を展示

▽介護者交流サロン
日時:9月13日(土)午後1時30分~3時30分
場所:中央公民館1階高齢者研修室
内容:介護保険で利用できる訪問看護サービス
定員:20人
参加費:無料

▽認知症サポーター養成講座
日時:9月13日(土)午前10時~11時30分
場所:中央公民館1階高齢者研修室
内容:認知症の基礎知識や接し方、認知症サポーターの役割など
定員:20人
参加費:無料

認知症サポーターとは?
認知症について正しく知識を持ち、認知症の方やその家族を見守ります。地域に1人でも多く認知症サポーターがいることが、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりの基盤となります。

▽認知症啓発キャンペーン
日時:9月19日(金)午後3時~3時30分
場所:カスミ八千代店、ドラッグストアクラモチ八千代南店、クスリのアオキ八千代店、ディスカウントストアトライアル菅谷店 各店舗出入り口付近

▽認知症講演会
日時:10月25日(土)午後1時30分~3時30分
場所:中央公民館1階大ホール
題名:「認知症予防をやめよう すべきことよりしたいことで楽しい毎日を」

▽認知症カフェ「カフェフィオーレ」
日時:9月2日(火)、11日(木)、16日(火)、25日(木) 各日午前10時~正午
場所:特別養護老人ホームフィオーレ 地域交流ホーム
内容:脳トレゲームやリハビリ運動、カラオケなど
参加費:100円(お茶代)
認知症の方やその家族、地域の方などどなたでもお気軽にご参加ください!

■認知症のテーマカラーは「オレンジ」
「柿色」のオレンジリングは、認知症サポーターの目印です。
江戸時代の陶工・酒井田柿右衛門が、夕日に映える柿の実の色から着想を得て作り出した赤絵磁器は、海外にも輸出され世界的な名声を誇ることから、同じく“日本初”の「認知症サポーターキャラバン」のオレンジリングが、この柿色のように世界中で認知症サポーターの証として認められれば、との思いから作られました。
なお、温かさを感じさせるこの色は「手助けします」という意味を持ちます。

問い合わせ:地域包括支援センター
【電話】内線1310