- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県利根町
- 広報紙名 : 広報とね 2025年9月号 No.738
■認知症予防と社会参加
誰もが認知症になり得る時代、社会参加と介護予防効果の関係が注目されています。厚生労働科学研究班の調査では、「スポーツ関係・ボランティア・趣味関係のグループなどへの社会参加の割合が高い地域ほど、転倒や認知症、うつのリスクが低い傾向がみられる」ことが分かっています。
高齢になり、社会や家庭での役割から少し離れると、人と接する機会が減ったり、限定されることがあります。こうした「人や社会との繋がりの希薄化」は認知症になるリスクを高めたり、認知症の進行に関わることが知られています。人や社会と関わるということは、それだけ脳を使います。会話をするためには、「言葉を理解する」「相手の気持ちを想像する」「適切な言葉を選んで会話をする」といった脳の働きが必要です。
私が教室などで出会う高齢者の方は皆、前向きでいきいきしています。その秘訣は何なのか話を聞いていくと、多くの方が人との繋がりをとても大事にしています。興味のあることへ積極的に参加して、コミュニケーションも楽しんでいます。教室へ参加し始めた頃はなんとなく元気がなかった方が、参加していくうちに表情が明るくなり、元気になっていく様子を見ると、人との繋がりの大切さを感じます。一つ新しいことを始めると、そこから人間関係が広がり、自然と情報が入り、また新たなチャレンジにも繋がります。人と関わることで、約束をしたり、計画を立てたり、新しい知識に触れることができ、脳が活性化されます。いつもの日常に、一つ、「仲間とともに」無理なく楽しめることを取り入れてみませんか。
■私たちはここにいます!
認知症地域支援推進員配置施設
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