くらし 11月は地産地消強化月間 宇都宮は農業王国(1)

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11月は地産地消推進月間。みんなで地産地消をおいしく、楽しみながら、宇都宮の食の豊かさを、次の世代へ一緒に引き継いでいきましょう。

■農業王国宇都宮をみんなでおいしく楽しむ
本市は「農業王国」です。米、イチゴ、トマト、梨、ユリなど、四季折々に豊かな農産物が実り、市民の食卓を彩ってきました。この環境は偶然に出来たものではなく、生産者の努力と、市民の支えによって守られてきたものです。
時代の変化とともに、食のあり方や流通の仕組みは多様化しています。改めて、「地産地消」の大切さに目を向けてみませんか。

■おいしさを育む生産者の力
本市の生産者は、確かな技術と情熱で作物に向き合っており、農産物は、全国に誇れるものです。一年を通してさまざまな作物が育ち、その恵みを味わえることは、市民にとって大きな喜びです。

■おいしさを届ける「まち」の力
本市の魅力は、生産者だけでなく、それをおいしく料理する人・工夫して届ける人がいることです。レストランには旬の農産物を生かした限定メニューが並び、スーパーや直売所では生産者の顔や言葉を添えて安心を届けています。生産者の思いを受け取り、それを磨いて市民に届けることで、宇都宮が「農業王国」として輝きます。

■食べるを楽しむ市民の力
地元の農産物を「選ぶ」ことは生産者を応援し、「楽しむ」ことは地産地消を広げ、おいしく、楽しく、「食べ続ける」ことは農業を支える力になります。
生産者や小売・飲食店の皆さんとのつながりを思い切り楽しみましょう。

■合言葉は「おいしっ、たのしっ、うつのみや。」
本市が目指すのは、地産地消を楽しむという新しい暮らし方です。地元の農産物を選び、味わい、分かち合うことで、暮らしは豊かに、地域は元気になります。
「おいしっ、たのしっ、うつのみや。」の合言葉は「農業王国」宇都宮が描く新しい姿です。恵みをみんなでつなぎ、楽しみ、未来へ引き継いでいきましょう。

■3つのちからを実践する皆さんにお話を伺いました
本市は、豊かな自然環境の下、四季折々の農産物や果物が実り、地元でおいしい体験ができます。
今回は、生産者、小売店、そして地産地消専門家の先生に、地産地消の魅力や暮らしを豊かにするこつを伺いました。

◇生産者の力
発見と驚きを楽しんでください
新里ねぎ生産組合 副組合長 松本 朋文(まつもと ともひろ)さん
私たちは、うつのみやブランド農産物「新里ねぎ」を生産しています。「新里ねぎ」は柔らかくて甘みが強い特徴があり、江戸末期から続く、宇都宮が誇る伝統野菜です。
地元に目を向けてみると美味しい農産物、果物がたくさんあり、こうした農産物が最も美味しい「旬」の時期に食べられることが、地元の良い所だなと思います。ぜひ、「旬」を捉えて地元の農産物を食べてみてください。きっと新たな発見と驚きを楽しむことができ、地元の農産物を見る目が変わるはずです。

◇まちの力
地元ならではの「旬」と「思い」を味わってください
グリーンデイズマーケット開発課 及川 拓人(おいかわ たくと)さん
私たちが経営する「農産直売所あぜみち」では、旬の農産物、果物で季節を感じていただけます。価格だけでなく旬の味を求めて商品を選び、ラベルやポップで生産者を意識しながら、商品を探してみるのが楽しいと思います。
また、農産物の断面の色など、鮮度のサインにも注目してみてください。地元のものは鮮度が違います。迷ったときは店員に「違い」を質問していただくと安心です。
生産者の思いが詰まった農産物を、その思いとともに食卓に並べていただくことで、地産地消が暮らしに自然と根づいていきます。ぜひ、直売所に足を運んでみてください。

◇消費者の力
「地域の宝探し」を楽しんでください
市地産地消推進会議 会長 西山 未真(にしやま みま)さん
地産地消の先進国アメリカでは、地産地消から新しい発見やつながりを楽しむ文化が広がっており、暮らしを彩るライフスタイルのひとつとして定着しています。本市も、都市でありながら農業が盛んで、多くの農家が新鮮な野菜や果物を届けてくれ、直売所やスーパー、飲食店でも地元産の農産物が豊富に並び、おいしい出会いが広がってきています。
地産地消を難しく考えるのではなく、「地域の宝探し」として楽しんでみてはいかがでしょうか。旬の食材を味わったり、農家さんから野菜の作り方やおいしい食べ方を聞いたりすることで、毎日の食が彩り豊かになります。直売所やマルシェで買い物をして、楽しみながら地域とつながると、新鮮でおいしい顔の見える食を通し、毎日が充実していくと思います。それが地産地消の一番の魅力ではないでしょうか。

問合せ:農林生産流通課
【電話】632-2843