くらし 温故創新

早川尚秀

■防犯への取り組み強化について
近年、足利市内においても治安の悪化を心配する声を多く聞くようになりました。実際、足利市における刑法犯認知件数は、本年5月末時点で546件で、前年同期比+242件と倍増しています。主な内訳としては、住宅対象窃盗54件(+37件)、自転車盗63件(+27件)、自動車盗6件(+2件)、車上狙い23件(+4件)が増加傾向にあります。
昨年中の空き巣・自動車盗・車上狙いの合計値を県南地域の他市と比較すると、小山市、栃木市、佐野市はいずれも減少しているのに対し、足利市は増加しています。
地方自治体の取り組みでは『防災』や『防火』が中心で、『治安維持』は警察の担当分野という認識がありましたが、本市にとって『防犯』は喫緊の課題と受け止め、警察とともに主体的に取り組んでいきたいと考えています。
そこで、地域における防犯力、犯罪抑止力の強化には、災害対応同様、『自助』『共助』『公助』の考え方が大切になります。
『自助』として、市民一人一人が高い防犯意識と正しい防犯知識を持つことが肝要です。施錠の徹底、二重施錠、窓ガラスへの防犯フィルム貼付など複数の防犯対策の実践が効果的と言われています。
次に『共助』として、それぞれの地域が一体となり防犯の輪を広げていくことが大切です。例えば、『ながら見守り』のように防犯の視点を持って日常生活や事業活動を行うことにより、『人の目』を網目のように結集し、地域全体で犯罪を発生させない環境を築くことができます。本市としても、警察や防犯協会と連携し、自主防犯団体への活動支援、防犯情報の提供などに取り組みます。
そして『公助』として、計画的に街頭(通学路や幹線道路、公園など)への防犯カメラの増設を進めていきます。防犯カメラを設置することで、実際に、空き巣や自動車盗といった犯罪が減少傾向を示すなど、その効果が発揮されています。さらに、今年度は補正予算を組み、一般家庭や自治会を対象とした防犯カメラ設置補助事業を実施していきます。
栃木県警察では防犯アプリ『とちぎポリス』を開発し運用しています。優れた機能を持つアプリですので、是非ご活用ください。

※防犯アプリ『とちぎポリス』の詳細はこちら(本紙PDF版2ページ参照)