- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県大田原市
- 広報紙名 : 広報おおたわら 令和6年11月号(No.1328)
児童虐待に関する相談対応件数は増加傾向にあり、子どもの命が奪われる重大な事件も後を絶たないなど、深刻な状況が続いています。
令和4年度の栃木県における児童虐待の相談対応件数は3,457件(児童相談所1,627件・市町1,830件)で高止まりの状況です。児童虐待は早急に解決すべき問題であり、子どもの「命」と「権利」、そして「未来」は社会全体で守らなければなりません。
国では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定めており、家庭や学校、地域などの社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、期間中に児童虐待防止のための広報・啓発活動などさまざまな取り組みが行われています。
▽栃木県における児童虐待相談対応件数の推移
▽令和4年度 年齢別児童虐待相談対応件数(児童相談所)
■子育てでお悩みのお父さんお母さんへ
子育ては思うようにいかないこともあります。つい叩いたり怒鳴ったりという経験はありませんか?
一時的に子どもの行動が変わったとしても、それは恐怖によるものであって、子どもが自分で考えて行動した姿ではありません。愛の鞭をやめて、次のポイントを参考にしてみましょう。
▽ポイント1 子育てに体罰や暴言を使わない
子どもだからといって、暴力や暴言が許されるわけではありません。体罰や暴言は「虐待」へとエスカレートする可能性もあります。「叩かない・怒鳴らない」と心に決めましょう。
▽ポイント2 子どもが親に恐怖をもつとSOSを伝えられない
親に恐怖を持った子どもは、親に気に入られるように、親の顔色を見て行動するようになります。また、心配事を相談できないと、いじめや非行など、より大きな問題に発展してしまう可能性もあります。
▽ポイント3 子どもの気持ちと行動を分けて考え育ちを応援
子どもに「いやだ!」と言われたとき、親自身が戸惑うこともあるでしょう。「どうしたらいいのかな?」と、子どもの考えを引き出し、必要に応じて助け船を出しながら、子どもの言い分を気長に聴きましょう。
▽ポイント4 親自身がSOSを出そう
育児の負担を一人で抱え込まずに、家族に分担してもらったり、自治体やNPO、企業などのさまざまな支援サービス(ファミリーサポート、家事代行サービス、一時預かりなど)の利用も検討しましょう。
▽ポイント5 爆発寸前のイライラをクールダウン
疲れているときなど、もともと抱えているストレスが大きいと、子どものちょっとした行動をきっかけに、イライラが爆発してしまうことがあります。クールダウンするための、自分なりの方法を見つけておきましょう。
■子育ての相談窓口
▽[市役所]子育て相談室
家庭における子どもの養育やさまざまな問題に関する相談に応じます。
【電話】0287‒24‒0112
▽[市役所]子育て世代包括支援センター
妊娠から子育てに関するさまざまな相談に応じます。
【電話】0287‒23‒8634
▽[児童相談所]児童相談所相談専用ダイヤル
お近くの児童相談所につながります。ヤングケアラーの相談もお受けします。
【電話】0120‒189‒783
問合せ:子ども幸福課[本]3階
【電話】0287‒23‒8792