- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県下野市
- 広報紙名 : 広報しもつけ 令和7年10月号
■悠久の縁
9月29日、市は奈良県明日香村と包括連携協定を締結しました。
本市には国指定の下野薬師寺跡、下野国分寺跡・尼寺跡など、古代の東国を代表する重要な史跡が多くあります。また、下野市付近を中心として勢力を誇った豪族、下毛野氏(しもつけのうじ)の一人である下毛野朝臣古麻呂(しもつけのあそんこまろ)が、大宝律令の編さんに深く関わるなど飛鳥(あすか)の都で活躍した史実からも、私は、当時の下野市域と都の深い結びつきに思いを馳せているところであります。
市ではこれまで、これら本市が誇る歴史的財産である文化財を活用し、「東の飛鳥プロジェクト」と銘打ったまちづくりを進めてまいりましたが、この度の協定の締結は、それを大きく後押しする好機と期待しています。
あわせて、本市では明日香村の飛鳥宮跡などの19の資産で構成する「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録も引き続き応援してまいります。
悠久の時を超えて、古の縁が私たちの時代に再びつながり、共に道を開いていけることに心から感謝したいと思います。