- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県上三川町
- 広報紙名 : 広報かみのかわ 2025年1月号
◆1月の集会所開放事業「人権カルタ大会~広げよう人権の輪」
集会所の人権カルタ取りをとおして、交流を深めませんか?
期日:1月26日(日) 午前10時~正午
場所:東館南集会所
定員:20名
対象:小学生以上
講師:鈴木芳次(すずきよしじ)さん・小野崎洋子(おのざきようこ)さん
参加費:無料 ※お楽しみの賞品があります
申込期間:1月17日(金)まで
申込先:生涯学習課 生涯学習係
【電話】0285-56-9159
◆ひとり一人の人権を認め合う地域づくり町づくり
令和6年度「上三川町人権カレッジ」を開催しました
今年度も全5回の講座に、多数の皆様が参加されました。第1回と第2回の講演内容の概略をお伝えします。
▽第1回(11月1日)「子どもの居場所作りと親支援」
認定特定非営利活動法人 だいじょうぶ 理事長 畠山 由美(はたけやま ゆみ)氏
2004年に小山市で起きた児童虐待死事件の危機感から、日光市(旧今市)に組織が発足、設立されました。市の家庭児童相談室と官民協働で情報収集を図り、虐待の未然防止と起きている虐待の終止を目的としています。すべての子どもたちが安心した中で幸せに成長できるよう、家庭訪問、来所相談、電話相談など、相談から支援まで切れ目のない対応をしています。また、乳幼児の預かりや小中高校生の居場所づくりにも工夫を凝らした運営をしています。
我が子を受け入れられない親、うるさいと叩かれ人権が守られない子。大切にされる体験、成功体験などを通して自己肯定感が回復し、自信を取り戻していく…。
畠山さんは「貧困や虐待で普通の暮らしがままならない子どもが身近にいることを知り、自己責任ではなく、社会の問題であると捉えてほしい。」「子どもは社会で育てるという意識を広げる。」と呼びかけました。
〈受講者の感想から〉
「虐待防止には、早期発見・早期介入が大切だと知ることができました。『ひだまり』のような親も子もねぎらえるような場所が様々な所に広がって、その人がその人らしく生きていければよいと思いました。」
▽第2回(11月7日)「夜間中学を知っていますか~つくり育てる実践と研究~」
とちぎに夜間中学をつくり育てる会 代表 田巻 松雄(たまき まつお)氏(宇都宮大学名誉教授)
現在多様な学習ニーズがあります。学び直し、外国人日本語学習者、学習困難を抱える児童生徒、高校進学を目指す外国人学齢超過者など、国籍、年齢、背景など異なる学習者の学びの場になることが期待されている夜間中学。2021年8月に「とちぎ自主夜間中学宇都宮校」の開校までの歩みと夜間中学がなぜ求められるのかを、様々な体験を交えての話になりました。人材・資金・会場など多くの課題を抱えつつ、学びの場を今後も確保していくとのことです。
栃木県は、2026年4月に県内で初めて公立夜間中学を設置する方向ですが、「学習レベルや目的に応じた教育ならば、一斉授業はできない。自主夜間中学は、公立夜間中学ができても続けていきたい。」と田巻氏は語っていました。
〈受講者の感想から〉
「ご苦労をされて学びたい人のために、全国を調べて開設されたことに感謝します。自主夜間中学について人ごとと思わず、実態を把握しながら、他者に伝えていきたいと思いました。」
【必要とする方にプレゼントします】
〈とちぎに夜間中学をつくり育てる会〉より『中学教科単語帳/日本語・ネパ-ル語』を3人の方にお譲りしたいとのお申し出がありました。ご希望の方は、下記までご連絡ください。
問合せ:生涯学習課 生涯学習係
【電話】0285-56-9159
東館南集会所