- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県上三川町
- 広報紙名 : 広報かみのかわ 2025年9月号
1994年「国際アルツハイマー病院協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で、毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、2012年からは、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、認知症についての普及啓発を実施しています。
認知症とは、さまざまな原因により、脳に変化が起こり、今までにできていたことができなくなり、生活に支障をきたした状態をいいます。年を重ねれば、誰もが認知症になる可能性があります。65歳以上の高齢者の3.6人に1人は認知症又はMCI(軽度認知障害)と言われ、とても身近な病気です。「自分ごと」としてとらえ、認知症についての理解を深めてみませんか?
■「新しい認知症観」をご存じですか?
「新しい認知症観」とは、認知症基本法(2024年1月)の中で、“認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になっても、一人でできることや、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという新しい考え方です。
◇古い認知症観
(1)他人ごと なりたくない 目をそらす
(2)認知症だと何もわからない できなくなる
(3)本人は話せない/声を聞かない
(4)おかしな言動で周りが困る
(5)危険重視 過剰制限しても仕方がない
(6)周囲が決める
(7)本人は支援される一方 負担の存在
(8)地域で暮らすのは無理
(9)認知症は恥ずかしい 隠す
(10)暗い 委縮 あきらめ 絶望的
認知症の人も、そうでない人も暮らしにくい地域
◇新しい認知症観
(1)わがこと お互いさま 向き合う
(2)わかること できることが豊富にある
(3)本人は声を出せる/声を聞く
(4)本人が一番困っている 本人なりの意味がある
(5)人権重視 自由と安全のバランス
(6)本人が決める(決められるように支援)
(7)本人は支え手である 経験者として大切な存在
(8)地域の一員としてともに暮らす(施設入所後も)
(9)認知症でも自分は自分 自然体でオープンに
(10)楽しい のびのび あきらめず 希望がある
認知症の人も、そうでない人も暮らしやすい地域
「認知症地域支援推進員活動ガイド(2023.3月)より」
「新しい認知症観」を持つことで、認知症の人もそうでない人も、暮らしやすいまち「上三川」を目指しましょう。
問い合わせ先:健康福祉課 高齢者支援係
【電話】0285-56-9191