くらし ひろコラムNo.152

野木町長 真瀬宏子

■昭和100年の今年
令和7年の今年は、昭和に換算すれば昭和100年となる年だそうです。西暦では2025年から数字通りずっと続いていきますが、日本では天皇陛下のご即位時において年号が変わり明治、大正、昭和、平成、令和と1868年からでも5つの時代が変わりました。私が子どもの頃は「もう明治も遠くなったね。」と大人の人たちが話していたのを思い出します。まだ車もテレビもない時代はどんな暮らしをしていたのか、と想像することは、私にとってとても楽しいひと時でした。
そんな私がこの頃は、各地で昭和のノスタルジーを感じさせるような展示物を見たりしますと、つい子どもの頃を思い出してしまいます。入場者もお互いに楽しそうに語り合って懐かしんでおられるのもほほえましい限りです。今の私は昭和という時代に育ち、現在は平成を越えて、もう令和の時代も7年が過ぎようとしています。光陰矢の如し、と言いますが、早いもので、昭和も遠くなりつつあるのかなと実感しております。
私たちの国にはこの独特の年号があるおかげで、おおまかな時代の流れを読み取ることができ、お互いに○○生まれということで分かり合えるたくさんのことがあると思います。文明開化の明治時代、大正ロマンの時代、戦後のモーレツ社員や急成長がめざましい昭和の時代、みんなが平らかに成り平和であることが当たり前の平成の世、そしてこの令和という時代は後の世にどんな時代と言われるのだろう。皆、いつの世も一生懸命生きていることは間違いないけれど。
少し遠い時代となってきた昭和の生活スタイルなど、各地での展示物を見るにつけて、だんだん遠くなる昭和の記憶を心に留めておきたいと、ふと思ったりするこの頃です。