- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県野木町
- 広報紙名 : 広報のぎ 2025年10月号
■これからの自治会活動を考える
新橋地区 広報連絡委員 松原 正代
ローズタウンができて40年ほどが経ちました。入居当時の自治会活動はとても活発で、新しい街を自分たちでつくるんだ、という活気に満ちていました。子どもたちも大勢いたため、育成会活動も盛んでした。しかし、入居者の高齢化が進み、従来の自治会活動が難しくなり見直しが進む中、今年で37回目を迎える「新橋祭」も変化を余儀なくされています。
コロナ禍以前の新橋祭は自治会ごとの屋台が並び、自治会の協力で成り立っていました。しかしコロナ禍以降、自治会の協力を得られなくなり、存続させることすら難しくなってしまいました。そこで、何とかお祭りを続けようという有志が集まり、実行委員会が立ち上がりました。実行委員会のメンバーは独自に企画、募集、広報を行い、今までとは一味違ったお祭りを開催しました。業者のキッチンカーや賛同者のさまざまな出店、子どもたちの遊びの場、大人も楽しめるステージ等、子どもから大人まで楽しめるプログラムとなり、区民だけでなく、町内のいろいろな地域からの参加を得て、いままでになくたくさんの人たちが集まりました。
少子化と言われて久しいですが、楽しいプログラムがあれば、数多くの子どもたちが町内から集まり、普段外出する機会が少ないお年寄りも噂を聞いて集まっていただけることがわかりました。
自治会も育成会も過渡期を迎え、役員の成り手不足、加入者の減少等、多くの課題を抱えています。自治会離れが進むこの頃、新橋区のこの試みはひとつの挑戦だ、と思います。様々な機会を設けて発信すること、それがこれからの野木町を活性化するために必要なことではないでしょうか。今までの慣習にとらわれず、しかし伝統を守ることも忘れずに新しい発想を取り入れ、この町がますます発展していくことを願ってやみません。