くらし おれんじレター

■笑顔でゆっくり優しい声かけ~認知症とともに笑顔で~
Vol.2 認知症高齢者見守り事業

高齢者の約5人に1人が認知症になると推計された令和7年が到来し、いまや認知症は誰もがなる可能性のある身近なもの。このコーナーでは認知症に関する情報を届けます。
令和5年に全国で届け出のあった認知症やその疑いがある行方不明者は1万9,039人。11年連続で過去最多を記録しています。大半が3日以内に所在が確認されていますが、3%は死亡した状態で発見されています。今回は、認知症の行方不明者の早期発見・介護者の精神的負担の軽減につながる本市の事業を紹介します。

◇GPS端末貸出事業
認知症の人の靴やポーチなどにGPS端末を装着・携帯することで、行方不明時にコールセンターを通して所在地の情報が得られます。実際に利用している家族へのアンケートでは、GPSを利用して位置情報を確認した人の9割以上が早期発見につながったと回答。「いざというときの安心感につながった」などの声もあり、利用した家族の8割から精神的負担の軽減につながっていると回答されました。

◇見守りキーホルダー登録事業
事前に身元を特定できる情報を登録し、登録番号を記載したキーホルダーを認知症の人が携帯します。登録した情報は、市内の警察署や担当地区の地域包括支援センターなどの関係機関に情報提供。行方不明の高齢者が見守りキーホルダーを身に付けていたことで身元や家族の緊急連絡先をスムーズに把握でき、無事に帰宅できたという事例もあります。
今後、認知症の人の増加とともに、行方不明者も増加すると想定されます。万が一、大切な家族が行方不明になっても早期発見につながり、無事に帰宅できるよう、GPSや見守りキーホルダーの利用を検討してください。利用を希望する人は市役所長寿包括ケア課で申請してください。

次回は認知症カフェ・本人ミーティングを紹介します。

問合せ:長寿包括ケア課
【電話】027-898-6275