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■東洋測地調査株式会社
▼インフラ整備を支えるプロフェッショナル
気が付くといつの間にか新しい道路や橋などができていることがありませんか。今回紹介する東洋測地調査株式会社は、そうした道路や橋を作る前の土地の形状計測や調査、配水管設計など、公共事業を専門的に扱う「インフラを支える測量」事業を主に行っている企業です。
測量とは道路の長さや境界を計測するものです。道路や水道などの設計や施工管理するためにはまず現地の正確な数字を把握することが重要です。同社では、この重要なインフラ整備の基盤となる業務を4代目となる松村裕樹さんをはじめわずか16人の少数精鋭で担っています。
松村さんの祖父は埼玉県職員として土木事業に関わっていましたが、昭和54年に心機一転起業し、最初は本庄市に会社を構えました。昭和60年には行田市で需要が高まると考え、本社を行田市に移転。同年に本庄支店を開設し、平成13年からは熊谷支店、寄居営業所、加須営業所と次々と事業を広げました。
同社の強みはオールマイティーに対応できること。設計前の測量や地質調査だけでなく、道路や河川、上下水道の配管設計、道路拡幅や新設により所有者が移転する場合の補償額の算定を行う物件補償調査も手掛けるなど、普通であれば各会社に頼まなくてはいけないところを1社で幅広くカバーすることができます。さらにドローンやレーザースキャナーを使用し、空撮や三次元でのデータ取得にも力を入れています。工業に精通した松村さんの視点で最新機器を導入し、以前は1週間掛かった現場作業が半日で終えることができるようになるなど、業務の効率化やDXの推進を進めています。
松村さんは「何もないところから道路や橋ができること」の面白さ、完成した道路や橋を使用する人たちの感動する姿が嬉しいと、そのやりがいを語ります。「新しくできた道路の開通式前に、子どもたちが道路に描いた絵をドローンで撮影した時に、子どもたちがとても喜んでいる姿を見て、こちらまで嬉しくなりました」と話す松村さんの優しい笑顔には仕事愛が垣間見えます。
今後については「若手社員の育成にさらに力を入れていきたい」と意気込みを聞かせてくれました。今年も若い社員が合格率10パーセント台の国家資格に合格するなど成果を挙げています。同社はこれからも専門知識を持つ優秀な社員と共に、測量から設計、施工管理までのトータルシステムで、公共事業に関わる社会のインフラ整備に貢献していくことでしょう。

▽会社プロフィール
代表取締役 松村 裕樹
事業内容:測量、地質調査、建設コンサルト、補償コンサルト、UAV事業
所在地:持田2417-5

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