健康 みんなの笑顔が集まる場所「ふれあいサロン」(1)

ふれあいサロンは、地域の高齢者が気軽に集まり、参加者が主体となって、自主的に活動や交流をする場です。活動内容はさまざまで、体操や手芸、折り紙、歌などの創作活動、おしゃべりの他、医療専門職による講話や相談なども行っています。
令和7年4月1日現在、市内には136のふれあいサロンが開設されていて、令和6年度は延べ19,833人参加しました。
ふれあいサロンは、今日も多くの笑顔で満ち溢れています。

■ふれあいサロンでフレイルを予防 ~元気に暮らす秘訣は「仲間とのつながり」~
◆加須市いきいき健康医療課 フレイル予防に関わる保健師、管理栄養士、歯科衛生士
ふれあいサロンでフレイル予防のお話やフレイルチェックを行っています。
皆さんの健康でいきいきとした生活をお手伝いします!

○「フレイル」をご存じですか?
一般的に「フレイル」とは「加齢により心身の活力が低下した状態」をいいます。年齢を重ねると、筋力が落ち、全身の機能が衰えていきます。フレイルの状態が長く続くと、生活する上で介護が必要となるリスクが高くなります。

○「フレイル」を予防するためには?
フレイルになる過程を表した「フレイル・ドミノ」では、フレイルは「社会とのつながり(仲間とのつながり)」が減ることから始まるとされています。近所の方などと一緒に楽しく活動し、仲間とのつながりをつくることのできる「ふれあいサロン」への参加は、ドミノ倒しを防ぎ、元気に暮らし続けていくことに結びつきます。

■ふれあいサロンでの活動の様子 笑顔が広がる
○体操
前より腕が上がるようになり、健康状態が改善しました。みんなと一緒に体を動かすのが楽しいです。

○創作活動(手芸・折り紙・塗り絵など)
手芸はもちろん、みんなとのおしゃべりが何より元気の源です。いつまでも続けていきたいです。

○認知症予防(eスポーツ、計算、色読みなど)
仲間と楽しみながら、よく笑うのが長く続けるコツです。毎回あっという間に時間が過ぎてしまいます。

○他にもいろいろ(合唱・輪投げ・麻雀・おしゃべりなど)
ふれあいサロンに通うようになり、新しい友達が増えました。ここに来ればみんながいて安心します。

■笑顔を届ける
ふれあいサロンの参加者にとって最も身近な存在なのが、活動を一緒に楽しみ盛り上げてくれる「介護予防サポーター」です。
市では「介護予防サポーター」として活動できる方を募集しています。ご興味のある方は、いきいき健康医療課まで。

○長く笑顔が続くように
介護予防サポーター 相島節子さん 活動10年目
ふれあいサロンでは主に体操やレクリエーションを通じて、皆さんと楽しい時間を過ごしています。その中で、一番大切にしているのは「自分自身が笑顔で楽しむこと」。私が楽しんで取り組むことが、皆さんが楽しむことにつながるからです。
看護師の経験を生かして、皆さんに安心して思いっきり楽しんでもらえるよう、参加者一人ひとりの体調やニーズに応じて活動内容を決めています。一人暮らしの参加者も多く、皆さんにとってふれあいサロンが身近でかけがえのない場所となるよう心掛け、これからも笑顔いっぱいのふれあいサロンを一緒に作り続けていきたいです。

○自分自身が笑顔になれる場所
介護予防サポーター 小西政敏さん 活動12年目
私は勤めていた企業を退職後、介護予防サポーターの活動を始めました。皆さんに安心して、そして楽しんで参加してもらえることを常に心掛けています。その中で意識して取り組んでいることは、参加者のお名前を覚え、必ずお名前で呼ぶことです。やはり名前を呼ばれると嬉しいですよね。
体操は参加者の年齢や身体の状態に応じて内容や回数を変更しています。途中で変則的なじゃんけんやお手玉を使ったゲームを取り入れ、皆さんが飽きないよう工夫しています。
サポーターの活動は、参加者だけでなく、私自身のフレイル予防にもなっており、とてもやりがいを感じています。これからも皆さんと一緒に、心も体も健康でいたいと思っています。