- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鴻巣市
- 広報紙名 : 広報こうのす「かがやき」 令和7年6月号
並木市長が訪問した企業や事業所、市民活動団体を紹介します。
今回紹介するのは
株式会社新富士空調
所在地:鴻巣市松原1-1-12
私たちの生活の中で、空調と換気に重要な役割を果たしている「ダクト」。この縁の下の力持ちは、空気や熱を効率的に運ぶことで、建物内の快適な環境を保持しています。今回、市長が訪問したのは、ダクトを開発・製造する空調設備関連機器メーカーの『株式会社新富士空調』。設備工事業におけるダクト工事業界で常にトップシェアを誇る企業の取組について伺いました。
■環境に配慮した製品
同社は、段ボール箱のように折り畳みが可能な『エコダクト』を開発し、コンパクト化による運搬車両台数の低減に寄与しているほか、産業廃棄物の発生を抑制するため、グラスウール断熱材を使用しない『ノーベルダクト』を開発。これら環境保全対策をコンセプトとした新技術の開発に注力し、令和4年度『彩の国埼玉環境大賞』を受賞しました。「環境保全対策は、我々企業の義務であり、事業活動の基本です」と梶野相談役は語ります。
■継承される技術力・ダイバーシティ推進
新技術・新工法など、多くの国内外特許等を保有する同社。その技術力の高さについて伺ったところ、菅原代表取締役は「技術は先輩から後輩へ継承されています。社員は国家資格の管工事施工管理技士、板金技能士の資格取得に向けて、日々努力し、技術力の向上を目指しています」と話してくれました。
男性が多いイメージの金属製品製造業ですが、近年では女性の参画も増えています。「デジタル化によって、取り組める分野が拡大しています」と話すのは橋本取締役。入社6年目の竹渕さんは「現在、CAD部に在籍しています。入社当時はパソコンの操作も分かりませんでしたが、先輩方に教えてもらい今に至っています」とその表情は自信に満ちていました。
■地域への還元
現在、市内に新工場建設の計画を進めており、災害時には、地域の方に生活用水や電力を提供できる工場を検討しているとのこと。梶野相談役は「近隣住民の皆さんに新富士空調があって良かったと言われるような工場にしていきたい」と話してくれました。
○懇談を終えて
ダクトというと、焼き肉店や中華料理店にあるイメージが強いですが、実は高層ビルや駅、美術館など、施設には必要不可欠な設備です。工場内や懇談時の様子を拝見して、アットホームな雰囲気で社員の皆さんが働きやすい職場だと感じました。
また、皆さんからまちづくりに関する提案をいただきましたので、今後の参考にさせていただきます。今後も、快適な空気でつくる未来の実現に期待しています。
問合せ:秘書課
【電話】(内線2014)