くらし 特集 こしがやエフエムは開局して10周年を迎えます(1)

■特集 ひと☆つなぐ、ささえる コミュニティ放送
こしがやエフエムは開局して10周年を迎えます

▼ひと☆つなぐ、ささえるコミュニティ放送 こしがやエフエム インタビュー
○ハロー・ハッピー868 HELLO HAPPY
こしがやエフエム FM86.8MHz
越谷・草加・八潮三郷・吉川・松伏エリア

開局以来「ひと☆つなぐ、ささえる」を大切にし、市民をつないできた、コミュニティFM放送局「こしがやエフエム」。こしがやエフエムの皆さんに話を聞くと、伝わってきたのは地域への思い。こしがやエフエムが特に大切にしている「地域密着」「市民参加」「防災・減災」の3つのテーマについて、代表取締役社長の越野操さんと、放送局長のsakoさんに聞きました。

○コミュニティFMとは
(株)エフエムこしがや 取締役副社長 長島道夫さん
コミュニティFMは、地域に密着した情報を提供する放送局です。地域の特色を生かして情報を発信しています。地域情報の発信拠点として、災害時に本領を発揮するほか、日々の暮らしに役立つお知らせを届けたり、まちのにぎわいづくりに取り組んでいます。

○越野さんに聞きました!こしがやエフエムの歩み
(株)エフエムこしがや 代表取締役社長 越野操さん
こしがやエフエム開局のきっかけは、阪神・淡路大震災。4年間毎月通ったボランティアで被災地を訪れたときに「FMわぃわぃ」というコミュニティFMの放送局を知りました。災害時には停電でテレビを見ることができないことも、スマートフォンがなかなかネットにつながらないこともあります。コミュニティFMを放送するラジオは電池で使えるため、必要な情報を伝えることができます。また、地域に密着した情報を届けることで、避難所での不安な気持ちを和らげることもできるのではと考えました。その後、こしがやエフエム開局に向けて取り組んでいるときに起きたのが、東日本大震災です。そこでの経験と、現地の「みやこさいがいエフエム」の皆さんの体験談を聞いたことを通じて、開局への思いは、ますます強くなりました。その後もアンテナの設置や放送免許の取得、周波数の割り当てなど大変な道のりでしたが、たくさんの皆さんに支えられて取り組んできました。

○放送局長のsakoさんに聞きました!
・sakoさんのココに注目! 地域密着
こしがやエフエムでは、生放送番組で、イベントや暮らしに役立つ情報など、地域トピックスを発信しています。さらに、イベント開催日には、現場からリポーターが生中継をしたり、会場で公開収録をしてラジオ収録風景を見てもらったりもしているんです。生中継では、リアルタイムならではの臨場感や一体感、盛り上がりをお届けしています。また、公開収録では「見えるラジオ」と題して、イベントの出演者や実行委員などを出張ブースでインタビューしてきました。おかげさまで多くの市民の皆さんと接する機会が増えました。私たちは、いつも、その方の生き方やライフスタイルを伝えたいと思いながら取材をしています。お話を聞くと、皆さんそれぞれ物語があって、興味が湧いてワクワクが止まらないんです。

・sakoさんのココに注目! 市民参加
こしがやエフエムには、地元の高校生が企画・制作・進行する「Hi!Hi!SchoolLife」があります。また、市民がパーソナリティを務める「ハッピー868」では、平日の朝・昼・夕方の生放送が大変好評です。市民の皆さんが直接参加できる番組がたくさんあるんです。市内に住んでいる方が参加するからこそ市民目線で発信できて、情報も盛りだくさん。自分たちの言葉で地域の皆さんに伝えることは、こしがやエフエムが大切にしていることの一つです。こしがやエフエムをきっかけに、人と人がつながることが何よりうれしいですね。

・sakoさんのココに注目! 防災・減災
こしがやエフエムでは、いざというときに災害情報やインフラ等の復旧情報を伝えています。その際に大切にしているのは、災害情報の先にあるつながりです。同じ地域住民だからこそ、伝えられることがあると思っています。例えば、令和5年に発生した台風第2号による大雨のときは、不安な気持ちを抱えている皆さんに寄り添うことを第一に考えました。また、緊急告知防災ラジオの必要性も感じましたね。今、こしがやエフエムは、「キッズ防災隊」の活動をしています。これは、子どもたちが、「防災ラジオを使ってみよう」や「防災標語を言ってみよう」などのミッションに取り組み、楽しみながら防災を学ぶものです。こうした活動を通して、今後も防災ラジオの周知にチカラを入れていきたいと思っています。