くらし ~志木市の無限の可能性を切り拓く~令和7年度予算(2)

■5つの視点で見る主な事業と予算額
物価高騰などの影響による施設維持管理費など経常経費の増加に加え、市内公共施設の更新などに伴う公債費負担の増加による厳しい財政環境での予算編成にあたっては、限られた財源の中においても市民のニーズを的確に捉えた質の高い行政サービスは安定的に提供しつつ、不登校対策支援や高齢者助け合い事業の実施、秋ケ瀬スポーツセンター等再整備工事の着手など、時代の変化により顕在化する行政課題への対応を積極的に展開することからも、堅実に積み立ててきた財政調整基金を、およそ24億1,000万円取り崩すことによって、令和7年度当初予算案を調えました。
令和7年度に重点的に取り組む事業や新たな事業などについて、その内容や予算額の一部を紹介します。

1.市民力が生きるまちづくり
○朝のこどもの居場所づくりモデル事業の実施 200万円
子育てと仕事の両立を支援するため、小学校始業前の子どもの居場所づくりについて、埼玉県が実施する「朝のこどもの居場所づくりモデル事業」補助金を活用し、志木小学校をモデル校として開始します。

○義務教育学校設置に向けた実施設計 7,000万円
令和9年度の開校を見据え、志木第二中学校区における義務教育学校の設置に向けた実施設計に着手します。

○中学校水泳授業委託の導入 570万円
市内全小学校で実施している民間スポーツクラブでの水泳授業について、市内全中学校の1年生まで拡充し、小・中学校で一貫性・継続性のある指導につなげることで、児童・生徒のさらなる泳力向上を目指します。

2.市民を支える快適なまちづくり
○重症心身障がい児等在宅レスパイト事業の実施 252万円
重症心身障がい児などの看護や介護を行う家族の心身の負担軽減を目的に自宅に看護師などを派遣し、医療的ケアの提供や介助、見守りなどを行います。

○働く世代の健康づくり事業の推進 79万円
働く世代の健康づくりを目的としたアウトドアヨガ事業について、近年の猛暑を踏まえ、夏季期間は「ナイトヨガ」を実施するとともに、日中の教室については、若い世代の方にこれまで以上に参加いただけるよう、4歳未満の子どもの保育ができる体制を整えます。

○常設アーバンスポーツエリアの整備 122万円
いろは親水公園左岸に試行的に設置したアーバンスポーツエリアについて、若い世代を中心に多くの方々に利用されていることから、イベント開催日やいろは親水公園ウォーターパーク開催期間などを除く、9時から17時まで、常設エリアとして開放します。

3.活力と潤いのあるまちづくり
○志木市民花火大会の支援 1,500万円
コロナ禍を経て10年ぶりに開催される志木市民花火大会を支援し、本市の魅力を発信するとともに、市民のふるさと意識の高揚につなげます。

○かすみ児童公園の改修 6,000万円
誰もが快適に利用できる公園づくりを進めるため、老朽化により現在は利用を休止している、かすみ児童公園の水遊び場について、親子で楽しみ、憩うことができる新たな施設として、令和8年度のリニューアルオープンに向け、改修工事を実施します。

○まちづくり会社との連携による中心市街地活性化の推進 3,328万円
新たなチャレンジショップの開店や中心市街地新規出店支援センターの運営、創業を考える人を対象としたセミナーの開催、中心市街地の回遊促進を目的とした志木街バルの開催など、「志木街づくり株式会社」との連携により、中心市街地の活性化に向けた取り組みを推進します。

4.未来を支えるまちづくり
○新複合施設建設事業の推進 3,686万円
発注方式などの見直し検討を行っている新複合施設建設について、ECI方式による発注が最も実現性が高く、かつスケジュール短縮にもつながると判断したことから、今後、ECI方式による発注に向け、事業者を選定するための条件整理や公募要項の作成などの準備を進め、令和9年度の工事着手を目指します。

○災害用トイレトラック及び簡易ベッドの整備(令和6年度繰越事業) 4,686万円
災害時における避難者の心身のストレス軽減を図るため、新たに1,300台の簡易ベッドを整備するとともにどこへでも移動することができ、避難所へ到着後、すぐに使用することができる災害用トイレトラックを導入します。

○志木駅東口ペデストリアンデッキ改修基本設計の実施 4,052万円
老朽化した施設の改修にあわせ、中心市街地のさらなる活性化への大きな起爆剤とすべく、令和6年度に実施したワークショップでの意見を反映した、新たな形での施設整備に向けた基本設計を実施します。

5.健全でわかりやすい行政運営
○電子申請システムの機能拡充 143万円
「市役所に行かなくていい」仕組みづくりをさらに推進するため、電子申請システムにオンライン決済機能を追加し、手数料などの支払いが伴う手続きの電子申請を可能にします。

○広報しき全戸配布の実施 229万円
町内会に配布協力をいただいている「広報しき」について、会員の高齢化や共働き世帯の増加など、配布に負担を感じているという声もあることから、令和8年1月より、配布事務を民間事業者へ委託し、全戸に直接配布する方式に変更します。

○朝霞地区4市共用火葬場の設置検討 2,500万円
志木・朝霞・和光・新座市で構成する協議会において検討を進めている4市共用火葬場の設置について、令和6年度に策定した朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想に基づき、基本計画を策定するとともに、民間事業者のノウハウを活用した施設の整備や運用についての調査を実施します。

問合せ:
・予算に関すること
財政課【電話】048-473-1115
・施策に関すること
政策推進課【電話】048-473-1114