くらし ~志木市の無限の可能性を切り拓く~令和7年度予算(1)
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- 自治体名 : 埼玉県志木市
- 広報紙名 : 広報しき 令和7年4月号
■令和7年度施政方針
令和7年志木市議会3月定例会において、令和7年度当初予算案を提出し、議員の皆さまの慎重な審議をいただき、無事に可決成立となりました。
近年は、超高齢化・少子化の進展や物価高騰の影響など、厳しい社会情勢の中で、急速なデジタル技術の進展など、目まぐるしい変化を遂げる時代となっておりますが、複雑かつ対処が困難な課題についても、解決を先送りすることなく現状を見直し、リ・デザインを図ることで、志木市が時代とともに飛躍する絶好の機会でもあると捉えています。
多くの課題はあれど、それを解決した先にある市民の皆さまの笑顔、幸せを目指し、たゆまぬ努力を続ける「万里一空」の精神で、志木市将来ビジョンで掲げた「市民力でつくる未来へ続くふるさと志木市」の実現を見据え、4つの戦略プロジェクトを軸として、10年間の総仕上げに全力を尽くしてまいります。
1.市民の健康づくりプロジェクト
高齢者が日常生活の中で抱える困りごとを、ご近所の高齢者同士の助け合いによって解決する助け合いボランティア活動を推進するため、ボランティアと利用者のマッチングを行う「しきボラねっと」の創設や記念すべき第10回の開催を迎える「ノルディックウォーキング・ポールウォーキング全国大会」をより一層盛り上げることで、市民の皆さまの生きがいづくりや健康づくりを応援します。
2.子育て世代定住プロジェクト
多胎児または未就学児が2人以上いる妊産婦や未熟児養育医療の対象児のいる産婦の方が、外出時にタクシーを利用した場合に料金の一部を助成する「ママサポあんしんタクシー事業」の実施、「次代を担うたくましい志木っ子」を育成する小中一貫教育の導入に加え、不登校生徒に対する支援として県内で初の取り組みとなる、不登校対策支援員を配置した校内支援ルームの市内全中学校への設置など、子育て世代が定住し、安心して子どもを産み育てられる環境の充実に努めます。
3.暮らしやすさ向上プロジェクト
水害時における新たな情報発信として、避難情報を電話により直接伝えることができる災害時自動架電システムの導入や国の臨時交付金を活用し、水道の基本料金の減免を6か月間実施するなど、災害や犯罪から市民の生命・財産を守り抜くとともに、市民の皆さまにとって暮らしやすいまちづくりを目指します。
4.魅力発信プロジェクト
コミュニティのさらなる醸成と郷土・志木の魅力の再発見を目的に、本市の新たな目玉となるイベント「シキリラ」の開催や観光協会主催の志木市民花火大会の開催に向けた連携・支援など、本市の地域資源を活用し、これまで以上のにぎわいを創出するとともに、その魅力を全国に発信します。
5.市役所改革
現在、250を超える手続きが可能となった電子申請システムに、オンライン決済機能を追加し、手数料などの支払いが伴う手続きについても電子申請を可能にするなど、「市役所に行かなくていい」仕組みづくりをさらに推進するとともに、事務の効率化を図ることにより、市民の皆さまの利便性向上を目指した行政改革を進めます。
以上、市政運営に関する基本的な考え方について、主要施策の一端を述べさせていただきました。
令和7年度はこれまでの10年間の集大成の年であるとともに、次の10年間の指針を定める要の年となります。引き続き、まちづくりの土台を盤石にしていくことはもちろんのこと、時代に合わせて千変万化に対応する柔軟な発想をもって、市民7万6千人の笑顔と幸せに向けて、心迷わず全身全霊で市政運営に取り組んでまいります。
▼4つの戦略プロジェクト
▽市民の健康づくりプロジェクト
・「しきボラねっと」の創設―596万円
助け合いボランティア活動を推進するため、活動に対してボランティアスタンプを付与し、商品券と交換することができる仕組みを新たに設けることで、地域の助け合いや見守りをさらに推進するとともに、ボランティア活動者自身の介護予防や生きがいづくりにつなげます。
・秋ケ瀬スポーツセンター等再整備事業の推進―1億5,300万円
秋ケ瀬スポーツセンターと武道館を複合化し、新たに柔道・剣道などもできる機能も設置するほか、会議室や集会スペースを確保するなど、宗岡地区のコミュニティ拠点ともなる施設の整備に向け、令和7年度は解体工事及び建設工事に着手します。
▽子育て世代定住プロジェクト
・中学校校内支援ルームの設置―1,156万円
一人ひとりに合った学びの場を提供するため、県内でも初の取り組みとなる不登校対策支援員を配置した校内支援ルームを市内全中学校に設置することで、決して誰一人取り残さない教育の実現に向けた支援体制を整えます。
・志木っ子学校給食応援事業の実施(令和6年度繰越事業)―5,863万円
高騰する食材料費の値上げ分についての補助を実施するとともに、小・中学校に通う子どもを3人以上養育している世帯に対し、3人目以降の給食費を無償化します。
▽暮らしやすさ向上プロジェクト
・水道基本料金減免事業の実施(令和6年度繰越事業)―1億100万円
エネルギーや食料品価格などの物価高騰の影響を受ける生活者や事業者を支援するため、水道基本料金を6か月間50%減免します。
・災害時自動架電システムの導入―708万円
水害発生時において、誰一人取り残さない防災体制を構築するため、デジタル機器などで自ら避難情報を取得することが困難な高齢者などを対象に、自宅の電話や携帯電話の番号を登録することで、避難情報を得ることができる自動架電システムを導入します。
▽魅力発信プロジェクト
・後世に残る志木市の目玉イベント「シキリラ」の開催―1,530万円
地域コミュニティのさらなる醸成と、郷土・志木の魅力再発見を目的として、市民と市職員で構成する実行委員会による、本市の新たな光と音楽の目玉イベント「シキリラ」を10月25日(土)に開催することで、後世に残る本市の新たなにぎわいの創出につなげます。
・郷土資料館及び埋蔵文化財保管センターの再整備―2億7,634万円
郷土資料館と埋蔵文化財保管センターを複合化し、新たな展示スペースや体験スペースを設けるなど、郷土資料を総合的に保存活用するための拠点となる施設の整備に向け、令和7年度は建設工事に着手します。
問合せ:
・予算に関すること
財政課【電話】048-473-1115
・施策に関すること
政策推進課【電話】048-473-1114