- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県北本市
- 広報紙名 : 広報きたもと 令和7年4月号
■けあビジョン北本
住所:東間1-68
【電話】593-1761
〔ホームヘルパー 相馬洋子さん〕
訪問介護のほか、利用者さんの希望に合わせて利用頻度やヘルパー派遣の日程調整等を行い現場を動かす。また、北本を含む系列8事業所の管理状況を確認し、問題解決に取り組む。
『利用者さんと楽しみを見つけるのがこの仕事の魅力。』
「けあビジョン北本」で働く相馬洋子さん。障がい者入所施設勤務を経てホームヘルパー(訪問看護)の仕事と出会い、新たなやりがいを見つけたそうです。
~訪問介護は、目の前の一人のための時間~
高校生の頃、寝たきりの祖父を祖母が介護しており、私も手伝っていました。部活の遠征中に祖父が亡くなりショックを受けましたが、その経験から福祉に興味を持ち、進学して障がい者施設へ実習に。利用者さんと関わる時間が楽しく、そのまま施設に就職しました。忙しさの中で「もっと一人ひとりと関わりたい」と思っているときに訪問介護の仕事を知り、一度挑戦してみることに。
訪問介護で感動したのは、30分や1時間の時間が利用者さんのためにしっかり使えること。例えば、おむつ交換が予定より早く終わると「時間があるのでお手伝いできますよ」と声をかけることができるんです。訪問先では、家事援助や身体介助、移動支援、外出同行を行います。冷蔵庫にある食材で食事を作ったり、「明日はごみの日ですね」と分別を手伝ったりします。
この仕事で大切なのは、声かけ。利用者さんの表情が浮かないと「痛みはないですか?」と尋ね、介助の際も「ベッドを上げますね」「体を触りますよ」と細かく伝えると安心してもらえます。訪問介護には初任者研修の資格が必要ですが、うちの事業所では資格取得までの2か月間、事務として働くことも可能です。週1回1時間から勤務でき、学生は授業前の30分や長期休みに多めに入ることも。私もパートから始めて、子どもが成長してから正社員になりました。
~利用者さんと夢を共有する~
仕事を楽しむコツは、利用者さんと一緒に楽しみを見つけること。「机をきれいにする」といった小さなことから、車いすの方の「飛行機に乗りたい」という夢を共有し、方法を一緒に調べるのも素敵。そうして新しいことを見つけるのがこの仕事の魅力です。
~「フクシゴト」に興味がある人へ~
いい意味で誰でもできる仕事。相手を大事に思えば、相手もこちらを大事にしてくれます。「こうしたい」を共有すると素晴らしい関係が築けますよ。
◇利用者さんの声
1日4回ホームヘルパーさんの支援を受けています。事故で身体が不自由になった当初は不安でいっぱいでしたが、ヘルパーの皆さんが「大丈夫よ」と力強く励ましてくれたので、とても心が癒されました。相馬さんは経験豊富で、「これやってほしいな」ということによく気付いてくれますね。