その他 新春スペシャル対談(3)

市長:鶴ヶ島に期待することはありますか。

伝輔:「しゃべって!さいたま」という埼玉県出身の落語家3人で埼玉の全市町村を回ろうという企画を進めています。今16市町村の18講演を回ったところなんです。きっかけは「都内まで行けないという方に落語を見てもらいたい」、「埼玉で育ったので埼玉に恩返しをしたい」というところから始まったものです。今のところ行政からはお声をかけていただいていないんです。企業やお店から認知されていくと、きっと広がっていくのではないかなと思ってはいるのですが。似たような活動をしている方々がほかにもいると思います。それが契機となり、市の発展につながればうれしいし、埼玉で何かをやりたいという方がいれば、ぜひ声をかけていただくと良いと思います。私は落語家なので、こどもたちにも落語を見せる機会が増えれば良いですね。ぜひ落語をお願いします(笑)。

市長:こどもたちにはぜひ見てもらいたい。ご出身の学校などに行ってみてほしいです。

伝輔:小学校を回ることも行っています。授業の一環として芸術鑑賞会などで呼んでいただくのですが、90分の中で落語の場合は落語で笑って、体験して、という時間を提供します。とても楽しいと思います。そういった活動も、ぜひやりたいですね。

市長:市でもこれからいろいろなことをお願いさせていただくかもしれませんね。

伝輔:なんでもやります。司会でもなんでも。仲間内には色物といって太神楽(だいかぐら)、紙切りなどお子さんが楽しめる演目を行う者もいます。落語だけでは難しいというお子さんにも楽しんでもらえるようなこともできると思います。手品師を呼ぶなど、やり方はいくらでもあります。私は、落語メインでやらせていただくのが得意ではありますが、様々なやり方で、市も落語も発展していけば面白いですよね。

▽~みなさんへメッセージ~
市長:若い人、こどもたち、市民に向けて伝輔さんから、メッセージをお願いします。

伝輔:埼玉県内でも落語公演を行っているので敷居が高い、入りづらい、ご高齢の方が見るものだといった固定観念をなくして1回聞いてみてほしいです。1回聞いてダメならダメで、さらに頑張ります。今の社会ではあらゆるところから情報がすぐ入ってきますが、やはり何事も一度チャレンジしてみてほしいです。落語というものは人々の生活を表現しているので、絶対にわかると思います。「くすっ」と笑えたり、「そういうのあるね」と共感できるものがたくさんあります。普段ギスギスしていても、のほほんと聞けるのが落語です。ちょっとほっとしたいときには、近くに落語があったらぜひ足を運んでいただきたいなと思います。私たちも鶴ヶ島市で落語ができることを心待ちにしています。

市長:今の伝輔さんの「1回聞いてみてください」という言葉は、自ら見て、聞いて、考えて、行動するという今の社会の中で非常に重要であると感じました。これからも頑張ってください。
ちなみに何で座布団と金屛風が出ているんですかね(笑)。(本紙2ページ上部の写真撮影が始まる)