- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県吉川市
- 広報紙名 : 広報よしかわ 2025年3月号 No.830
◆市内で活躍する10人の女性農業者へインタビュー
パネル展で掲示したインタビュー内容を一部抜粋してご紹介します。
Q:今後挑戦してみたいことは?
咲ちゃんファームを多くの人たちに知ってもらうために、さまざまなイベントに積極的に参加をし、販売販路を広げていきたいと考えています。また、InstagramなどのSNSを活用して、農業だから感じられる季節の楽しさ、農業だから分かる季節の野菜などを発信していきたいと思っています。「農業って素敵!!」「カッコイイ!!」と一人でも多くの人に伝え、少しでも農業に興味を持ってもらい、魅力を感じてもらえたらいいなと思っています。今後、子ども食堂への野菜の寄付、子どもの収穫体験など、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
咲ちゃんファーム
柏咲子(かしわさきこ)さん
農業においても高齢化が課題となっていますが、私が所属するJAさいかつ女性部や老人会も、高齢化が進んでいます。地域をもっと盛り上げていくためには女性同士のつながりは必要だと思うので、若い人たちも巻き込んで地域活動をできるような枠組みづくりが必要だと考えます。例えば、若い女性が家の外に出て、活発に活動する機会をつくりたい。「我が人生最高」が長く続くよう、挑戦と努力を忘れずに、常に前向きに取り組んでいきたいです。
JAさいかつ女性部三輪野江支部支部長
萩原豊子(はぎわらとよこ)さん
Q:就農してからの苦労は?
最初はどんな肥料をどれぐらい使ったらよいか知識が全くなかったので、試行錯誤しながら作業をしていたら赤字が続いてしまいました…。ここにきてようやく黒字転換することができました。それから、露地栽培は自然環境に影響を受けるので全部収穫しきれず、半分以上だめになってしまうこともあります。自然だけでなく、虫や獣たちとも毎日戦う日々です。
グリーン&サン
明星美智子(みょうじょうみちこ)さん
就農した当時は夫と義父と義母の4人で農業をやっていたので、周りに聞いたり、自分でやりながら栽培方法を覚えていきました。農業は未経験でしたが、農業については、大変に感じることはありませんでした。強いて言えば、子育て・家事をしながら農業をしていたのでそういう部分での苦労はありましたね。でも、家事については夫が手伝ってくれていたのと、子どもたちや義父、義母もいろいろと手伝ってくれたのでとても助かりました。今は、夫と長男の3人で農業をしていて、たまに姉に手伝ってもらうこともあります。
渡邉農園
渡邉昭子(わたなべあきこ)さん
Q:日ごろから心がけていることは?
農業未経験の私が就農したきっかけは、夫との結婚です。今は、トマト一筋45年になります。私は主にトマトの実が4~5果になるように管理をしています。日ごろから多くの方に喜んでもらえるよう考えながらトマトの栽培を心がけ、年間出荷できる体制を整えています。年間出荷できる体制を整えるために、ハウスを2棟増やしたり、パートを雇用したりして体制を整えてきました。みんなにおいしいと言っていただいて、遠くから買いに来てくださるとうれしいですね。岡田トマト園では、市内の学校給食用にトマトを提供しています。最近は、子ども食堂への提供ができていないので、たくさん栽培できれば、子ども食堂へ提供を再開したいと考えています。
岡田トマト園
岡田早苗(おかださなえ)さん
夫はあまりしゃべらない人なので、農業の大変さ、お米のことを全国のお客さんに伝える係を担っています。農作業は、体力、暑さへの耐性が必要ですが、私にはそれがないので、農作業の手伝いは50パーセントくらいにさせてもらって、お客さまからのオーダー対応や、出荷、経理、広報などで、知恵を働かせ両輪になれたらいいなと思っています。そして、誰かが失敗してしまった時は失敗を笑いに変え、家族だからこそ柔軟に楽しくできる部分と、家族だからこそ厳しいルールを設けて、お客さんからクレームがでないよう、そして満足してもらえるように日々心掛けています。
お米農家やまざき
山㟢瑞弥(やまざきみずや)さん
Q:新しく始めたことは?
市の補助金を活用し市内の事業者と連携をして、農園滞在を楽しむことができる新しい事業を始めました。最近は、田んぼや花を観賞しながら焚き火を眺めてゆっくりとした時間を過ごす「満月瞑想会」というイベントを市内の事業者と一緒に開催しています。このイベントは焚き火と満月を観賞する他、飲食の販売やマッサージを受けることができるなどのんびり過ごせるようなイベントになっています。ここで開催されるイベントは、市街化区域に住んでいる方がたくさん参加してくれています。市街化区域にお住まいの方は自然に触れる機会が少ないので、そういった方たちにも、吉川市の田園風景の良さを知ってもらい、農業に興味を持ってもらえるように頑張っていきたいです。
西山園芸
西山亜弥(にしやまあや)さん
若い世代を中心に、ジェンダー平等の意識は変わりつつありますが、いまだに「男は仕事、女は家庭」という言葉に代表されるように、性別を理由として役割を固定的に分ける考え方や性別に関する固定観念は根強く残っています。多様性を認め合い誰もが自分らしく生きることができる街の実現を目指し、今後も多くの方々に興味をもってもらえるような取り組みを行っていきます。
問合せ:
[男女共同参画の取り組みについて]
・市民参加推進課
【電話】982・9458
[市の農業全般について]
・農政課
【電話】982・9482