くらし 市長コラム「価値ある未来を、共に」

■旭・三輪野江小学校の未来について
▼令和6年の旭小学校1年生は9名でした。5年後の令和12年には、旭・三輪野江小学校の新入生はそれぞれ、6名・15名と推計されています。そうした中、昨年末、保護者や地域の皆さんから、「今後の子供達の教育環境に不安がある」との声が上がり、「市長キャラバン」などを開催し意見交換を重ねています

▼これまでに、旭小学校では、他校に先駆けての「タブレット」の導入、三輪野江小学校では、「放課後子ども教室」の開催、と特徴ある学校づくりを推進し、また、両地区においては、
●日常の移動手段がない高齢者へのタクシーチケット交付
●3世代同居近居等への住宅改修費等支援
●生活道路の優先整備など、住み良さを高める施策を展開してきましたが、「調整区域に宅地等の開発は原則認めない」という国の施策により、今後も大きな人口増が望めない現状です

▼そうした状況を踏まえ、保護者や地域の方々から、3つの案が出されています。(1)両校とも出来る限り存続して欲しい。(2)両校を東中学校に合併し、小中一貫校に。しかし、この(2)案では、「階段や蛇口、トイレの高さなど、中学校と小学校の施設基準が違い、数年前に約9億円かけて大規模改修した東中学校にさらにお金をかけて改修したとしても、一年生は10数名で、クラス替えも出来ず、状況や未来は変わらない」との意見があり、(3)スクールバスを出して、旭・三輪野江小学校を関小学校や栄小学校に通うようにし、スクールバスは昼間は地域巡回バスとして高齢者も利用できるようにする。との案が出されました

▼(2)(3)案共に、「使用しなくなった校舎や体育館は災害対策拠点や公民館的利用、農産物直売所などとして残し、校庭は公園として利用する」との意見もありました。今後も、保護者や地域の方々との意見交換を重ね、子供達のためにも、早い段階で大きな方向性を決めてゆきたいと思います。

問合せ:政策室
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