- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県小鹿野町
- 広報紙名 : 広報おがの 令和7年7月号
■「食生活からみる地域文化」
日本の食文化は、平成25年ユネスコ無形文化遺産に「和食:日本人の伝統的な食文化」として登録されています。
小鹿野地域でも、過去に食生活や郷土料理の調査が行われています。
現在は、米の価格高騰が報道されていますが、小鹿野地域で普段から米の飯を炊くようになったのは昭和40年代後半からです。それ以前の普段の食事は、麦飯が中心で、大麦に米を混ぜて炊いていました。ほかには、うどんもよく食べられていました。食べ方としては、茹でたうどんを鍋から直接椀にとり、醤油をかけて食べるズリアゲは量を多く食べるため、野菜をたくさん入れるオッキリコミなど少ない分量の粉でも満腹感を味わうことができる食べ方が多かったといわれます。
代用食としては、小麦粉で作るツミッコやたらし焼き、もろこしで作るもろこし粥やもろこしまんじゅう、粟・黍、じゃが芋、大根、そば、さつま芋などが食べられていました。
保存食としては、栃や朴、柏の葉で小豆とうるち米や黍やもち米を包んで茹でるツツッコ(ツトッコ)、栃の実を使った栃餅、つるし柿なども郷土料理として現在も作られています。
生涯学習課と保健課では、地域に伝わる郷土料理などの食文化をこれからも伝えていくため、郷土料理教室を開催しています。
本号生涯学習コーナーにも7月27日(日)に開催する郷土料理教室のご案内が掲載されています。ぜひご覧ください。
問合せ:生涯学習課
【電話】75-0063