くらし かみかわ町長コラム

◆東日本大震災から14年
神川町長 櫻澤 晃
2月3日(月)、宮城県南三陸町を視察しました。2011年3月11日、マグニチュード9.0、最大震度7.0の大地震が発生し、最大23.9mの津波が町を襲いました。多くの命が奪われたこの大災害を忘れず、防災の重要性を再認識する視察となりました。
研修では、当時、防災対策庁舎で町民へ高台避難を必死に呼びかけていた佐藤町長と担当者からの説明を受けました。その日の衝撃が昨日のことのように伝わり、今なお、深くつらい気持ちに心が痛みました。
南三陸町では過去の津波被害を教訓に、防潮堤の整備や定期的な防災訓練を行っていました。それでもなぜ多くの犠牲者を出してしまったのか。そこには、私たちが学ぶべき重要な教訓があります。
[防災の教訓]
(1)まずは自分の命を守ること。自分が無事でなければ他の人を助けることはできません。
(2)大規模災害時には、「想定外」の被害を予測し、臨機応変に行動することが大切です。
神川町では津波の心配はありませんが、過去10年間で大雪や台風、降ひょうなどの被害が発生しています。日頃からあらゆる災害に対応し、命を守るためハザードマップにより避難経路や避難所の確認、備蓄等、事前にできることから実践することが重要です。