くらし 千葉のコレ知ってる?

■121 蛇の一にらみで悪霊退散?!「辻切(つじぎ)り」
◇県内各地に大蛇が出現!!
むら境の木に大蛇がぐるりと巻き付き、大きな目で辺りをにらみ付ける!…といってもこれは、わらで作った蛇の話。災いや疫病よけのために、わらの大蛇を作り集落の出入り口に掲げるこうした風習を「辻切り」といい、千葉県内の各地で古くから伝えられてきました。
辻切りの多くは毎年1月~2月ごろに作り替えられます。完成した蛇に神社でお神酒を飲ませて「魂入(たまい)れ」したり、集落に掲げる大蛇の他に各家庭用の小さな蛇を作ったりする地域もあります。

◇他にもいろいろ 災いよけの行事
蛇以外にも、さまざまな物をつるす災いよけが県内各地で伝えられており「道切り」や「綱つり」などとも呼ばれます。例えば巨大なわらじは「こんなに足の大きな大男が住んでいる」、作りかけのわらじや桟俵(さんだわら)(米俵のふた)は「こんな道具も満足に作れない者しかいない(から疫病神は入ってくるな)」、さいころは「ばくち好きが多くてろくな地域じゃない」など、込められた意味も多様です。
あなたの周りでも、風景に溶け込むこれらの災いよけが守ってくれているかも。見かけた際は、平穏無事を願う人々の営みに思いをはせてみませんか。良い1年になりますように。
(監修…県立房総のむら)