くらし 文化庁100年フードに富津市の郷土料理「鉄砲巻き」が認定されました!

◆“100年フード”とは
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。
これまでに300件の食文化が認定され、認定後は、各種メディアで認定団体の活動が多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されるなど、100年フードの取組は全国に広がりを見せています。
今回、富津市の郷土料理「鉄砲巻き」を応募し、見事「近代の100年フード部門」に認定されました。

◇認定基準
(1)地域の風土や歴史・風習の中で個性を活かしながら創意工夫され、育まれてきた地域特有の食文化
(全国一律の食材や加工食品ではなく、地域に根差したストーリーを持つ食文化)
(2)地域において、世代を超えて受け継がれ、食されてきた食文化
(単に一人、一店による料理ではなく、地域の広がりの中で、二世代以上に渡って継承され現存する食文化)
(3)その食文化を、地域の誇りとして、100年を超えて継承することを宣言する団体が存在する食文化

◇部門
(1)伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~
(2)近代の100年フード部門~明治・大正に生み出された食文化~
(3)未来の100年フード部門~目指せ、100年!~

◆“鉄砲巻き”とは
東京湾に面した富津市では、栄養塩類が豊富で潮通しの良い漁業環境を活かして、江戸時代から海苔の養殖が行われており、現在でも千葉県の海苔生産の7割を占めています。
この江戸前の海苔を使用した「鉄砲巻き」は、昔は当たり前のように家庭で削っていたカツオ節を醤油で味付けして具にした太巻きで手早く作ることができ、海で仕事をする漁師が片手で持って食べられることから、漁師の携帯食として古くから親しまれてきました。名前の由来は、「鉄砲」に似た見た目からきています。
市役所でも、市制施行記念行事での30mを超えるジャンボ鉄砲巻きづくりや、海苔の豊漁を祈願して恵方巻の代わりに鉄砲巻きを頬張るイベントなど、鉄砲巻きにちなんだ行事を行ってきました。
今でも鉄砲巻きを持って海に出る漁師も多く、その手軽さから家庭での食事やお弁当のおにぎりの代わりとしても食べられ、市内の一部の飲食店ではメニューにもなっています。

◆鉄砲巻きを作ってみよう!
◇用意するもの
・カツオ節一握り
・醤油適量
・ご飯茶碗大盛り1杯
・のり全形で1枚
巻き簀やラップで巻くときれいに仕上がります!

市公式YouTubeで作り方の動画を公開中!
動画を参考に、ご家庭で作ってみてはいかがでしょうか!
協力:アイリス様(大堀3-23-15)
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問い合わせ:生涯学習課
【電話】0439-80-1342