- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県大網白里市
- 広報紙名 : 広報おおあみしらさと 令和7年8月号
■大網病院をもっと身近に
皆さんは、「ポリファーマシー」という言葉を聞いたことがありますか。ポリファーマシーとは、ポリ(Poly=複数の)+ファーマシー(Pharmacy=調剤)を合わせた言葉で、多剤服用などと訳されます。単に服用する薬の数が多いことではなく、多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなったりしている状態をいいます。
高齢になると、複数の病気により、受診する医療機関が複数になり飲む薬が増える傾向にあります。また、加齢に伴う生理的な変化から、薬を分解し体外に排泄する働きが弱くなります。薬の数が増えると、薬同士が相互に影響し薬が効きすぎたり、副作用が出やすくなるなどの問題が起こります。さらに、効果が重複する薬が処方されれば、薬剤費の負担も大きくなってしまいます。
○ポリファーマシーを防ぐには
(1)お薬手帳は1冊にまとめ飲んでいる薬の全体がわかるようにしましょう。医療機関を受診するときや薬局に行くときは、必ずお薬手帳を持って行きましょう。
(2)「かかりつけ医」、「かかりつけ薬局(薬剤師)」を持ち、飲んでいる薬の情報を共有してもらいましょう。市販薬やサプリメント(健康補助食品)も飲んでいる場合は伝えましょう。
(3)気になる症状があるときは、かかりつけ医、かかりつけ薬局に相談しましょう。薬の種類が多くて飲み忘れがある場合は、相談しましょう。薬が追加されたり、変わったりした後は、特に注意が必要です。
薬を飲んでいて「いつもと違うな」「何か変だ」と感じた時は、自分の判断で薬をやめたり減らしたりしないで相談しましょう。(いつごろから、どのような症状が出てきたのか、気になる症状についてメモをしておくと相談しやすくなります)
皆さんもこの機会に一度、ご自身の飲んでいる薬を見直してみてはいかがですか。わからないことはかかりつけ医、かかりつけ薬局にご相談ください。
問合せ:大網病院
【電話】72-1121