くらし 【特集】民生委員・児童委員、主任児童委員 明日につなげる 地域のぬくもり(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都目黒区
- 広報紙名 : めぐろ区報 令和7年5月1日号
5月12日は民生委員・児童委員の日。民生委員・児童委員は、悩みや不安を抱えているかたの相談や、必要な支援が受けられる関係機関の紹介など、誰もが地域で安心して暮らせるように、地域と行政をつなぐパイプ役として活動しています。また、同じ志を持つ220人の民生委員・児童委員(うち、主任児童委員20人)が協力し合いながら、それぞれ工夫して地域のために活動しています。今号は、多彩な活動を通じて地域に貢献する委員の姿をお届けします。
お住まいの地域の委員が分からない場合は、お問い合わせください。
■子育てしながら活動中
民生委員・児童委員 井上 由佳子(いのうえ ゆかこ)さん(30代)
担当区域:中町1丁目11・24・26~29・40・41番
在任期間:5年5カ月(2期目)
民生委員を漢字で表すと「紡」 人と人とのつながりを感じています
■会社に勤務しながら活動中
民生委員・児童委員 今本 浩市(いまもと こういち)さん(40代)
担当区域 上目黒1丁目1・2・6~15番
在任期間 5年5カ月(2期目)
地域に貢献しているといううれしさや楽しさを感じています
■民生委員になったきっかけ
井上:結婚を機に夫の実家がある目黒区に移り住んだのですが、町会長さんが気さくなかたで、散歩中によくあいさつを交わしていました。ある時、「民生委員を探しているんだけど、やってくれないか」と誘われました。最初は不安でしたが、町会長さんが大丈夫と言ってくださり、夫にも後押しされて、引き受けました。
今本:知り合いの高齢のかたに付き添って歩いている僕を見かけた近所の民生委員さんが、適任だと感じたそうで「民生委員になりませんか」と声をかけてくださいました。ちょうど1人が辞められると聞き、そういうことならと思い、引き受けました。
■主な活動内容
今本:一人暮らしのかたの調査(下記参照)や、歳末たすけあい運動の活動がメインです。また、町会のお祭りやその他の町会活動に声がかかることもあります。午前中やお昼に民生委員の活動をしてから、会社に行くこともあります。
井上:私も同じです。地域包括支援センターから電話をいただいて、相談に乗ることもあります。一度、消防隊から電話がかかってきたこともありました。高齢のかたが倒れてしまって、「ご家族に連絡がつかず、民生委員の名前がお宅に貼ってあったので電話した」ということでした。一人暮らしの高齢のかたが増えているため、時にはこのような対応を求められることもあります。
■訪問などで意識していること
今本:おじいちゃんおばあちゃん子だったので、高齢のかたたちとのお話やお手伝いをすることに懐かしさを感じます。一人暮らしのかたは不安を感じることも多く、まずは身近な話し相手としてお話を伺って、少しでも不安が解消されるような活動を心がけています。
井上:私も第一に、皆さんに寄り添うようにしています。お話が好きなかたと会話して、相手の表情が柔らかくなるのを見るとうれしくなります。玄関先でただあいさつして、さようならではなく、世間話などをして、ほっとした時間になることを心がけています。
■日々の活動で大変なこと
井上:民生委員の会議に出る時に、小さい娘を家に置いておけないと相談したら、「連れてきていいよ」と言ってもらいました。子育てをしていると、どうしてもそういうケースがあるので、その都度、相談しています。
今本:仕事をしながら活動をしていくためには、会社の協力を得る必要があり、難しい部分です。会社によっては「また行くのか」と思われてしまうので、会社としても社会貢献活動への協力ということで理解していただいています。
井上:民生委員の活動には別れもあります。つい先日まで元気だったのに亡くなられたり、老人ホームに入居されたりするかたもいます。出会いだけでなく悲しい別れもあるので、良いことばかりとは言えませんが、思い出が一つずつ増えていくのを感じています。