くらし 【特集】民生委員・児童委員、主任児童委員 明日につなげる 地域のぬくもり(2)

■民生委員のやりがい・魅力
井上:人とのつながりが大きな魅力だと感じています。結婚して知らない地域に来て不安を感じていたのですが、今ではたくさんの知り合いができました。これまで出会うことのなかったかたと関わるようになり、担当エリアの皆さんと「こんにちは」と言い合えるようになったことがとてもうれしいです。
今本:一人暮らしのかたに対するサポートにやりがいを感じます。以前、訪問調査の時に郵便受けに郵便物がたまっていて、何度訪問しても応答のないことがありました。緊急連絡先の娘さんに連絡したら、病院に入院していたとのことでした。区や地域包括支援センターと連携しながら活動を行っています。

■地域を支えるために
今本:僕は、無理をしないと決めているので、プライベートの時間を優先しながら、できる範囲で活動しています。正直大変なことも多いですが、活動が楽しいので続けています。民生委員にならなければ出会えなかったご縁もあり、地域に貢献しているという、うれしさや楽しさを感じています。
井上:活動を通じて「こんな制度があるんだ」「これが今の問題なんだ」ということを知ることができ、自分の勉強にもなっています。
活動の中でつながりができ、娘もボランティア活動をするようになり、隣の町会とも交流を持つようになりました。自分だけでは広がらなかった考えや気持ちが生まれ、学びながら誰かの助けになれる、とても良い活動だと思います。

◆子どもの安全な暮らしをサポート 主任児童委員
主任児童委員は、子どもや子育て支援を専門に担当する民生委員・児童委員です。

■子どもの成長を見守り続けます
主任児童委員 齋藤 由美子(さいとう ゆみこ)さん
在任期間約21年(8期目)

▽主任児童委員になったきっかけ
私の子どもが小学1年生の時、友達に暴力を振るう子どもがいました。「どうして暴力を振るうの」と聞くと、「兄にたたかれるから」と答えたんです。その時、我が子だけでなく、周りの子どもたちも幸せにしなければいけないと強く感じました。主任児童委員という役割が地域の子どもをサポートするものだと聞き、ぜひやりたいと思い引き受けました。

▽主な活動内容
地域の18歳までの子どもの福祉に関わる活動を行っています。主に、区立の小・中学校、保育園、児童館のイベントなどに参加して、顔を知ってもらうようにしています。

▽やりがい・魅力
関わった子どもたちが大きくなって「おばちゃん、あなたのこと知ってるよ」と言うと喜んでくれることです。やんちゃだった子が、成長してあいさつをしてくれるとうれしいですね。

▽地域を支えるために
活動を通じて視野が広がりました。たくさんの子どもたちや親御さんとつながり、まちなかでのあいさつも増え喜びもひとしおです。皆さんと一緒にそういった思いを共有したいです。

問合せ:健康福祉計画課地域福祉推進係
【電話】5722-9836【FAX】5722-9347

●ひとりぐらし等高齢者登録者への訪問調査
ひとりぐらし等高齢者登録者のうち、民生委員・児童委員へ登録内容の提供を同意されているかたを対象に、民生委員・児童委員が自宅へ訪問します。
4月下旬から、登録内容に変更がないかなどの聞き取り調査を行います。

問合せ:高齢福祉課在宅事業係
【電話】5722-9839【FAX】5722-9474