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災害と人権~スフィア基準の理念を学ぶ

■スフィア基準とは
スフィア基準(人道憲章と人道対応に関する最低基準)とは、紛争地の人道支援から誕生した、政府も重視する国際基準です。災害対策には、人権尊重の視点が欠かせません。スフィア基準では、給水、衛生、避難所の居住空間の確保といった生命を守る権利を反映した、最低限の条件が指標化され、自然災害の避難者支援にも活用されています。

■基準が満たせない時
災害時にはさまざまな状況から、スフィア基準を満たせない場合も少なくありません。例えば、避難所でのトイレ設備の基準は、20人に1基(災害発生当初は50人に1基)とされていますが、過去の災害では、仮設トイレなどの不足やインフラの途絶により、劣悪なトイレ環境が課題となりました。
スフィア基準の重要な点は、数値目標の達成ではなく、理念に基づいた生活と被災者支援の活動の中で、目指すべき状態を達成するために努力する姿勢を求めていることです。災害に備えて備蓄品を改めて見直し、飲料水・食糧と共に簡易トイレなどの必要なものを備蓄することは、スフィア基準に沿った支援行動につながります。

■地域の防災力を高める
スフィア基準の理念の本質は、被災者の尊厳を守り、安全で健康的な環境を整え、復興への第一歩を支えることです。
行政だけでなく、一人一人がこの理念を正しく理解し、備え、行動に移していくことが、地域の防災力を高める鍵です。
区では、新たにトイレトラックを導入し、自治体同士派遣し合う災害派遣トイレネットワークプロジェクトに賛同し、参加します。また、避難所の環境改善として、簡易トイレやプライバシーを確保する屋内テントの整備を計画的に進め、安心して過ごせる環境を整備します。
皆さんもスフィア基準の理念を意識しながら防災訓練に参加するなど、いざという時すぐ行動できる力をつけ、共に支え合える地域社会を築いていきませんか。

問合せ:人権政策課人権・同和政策係
【電話】5722-9214【FAX】5722-9469