- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都足立区
- 広報紙名 : あだち広報 2025年10月10日号
■時を超え、今に遺(のこ)る千住のキセキ
7年10月21日から8年1月11日
ADACHI CITY MUSEUM 足立区立郷土博物館
今回の特別展では、千住宿(せんじゅじゅく)開宿から400年の歴史の中に輝きを放つ美術品や、歴史をひもとく鍵となる資料など、約70点を展示します。
今号では、特別展の見どころとなる品々を紹介。この秋は、郷土博物館へお越しください!
所在地:大谷田5丁目20番1号
開館時間:午前9時から午後5時
※入館は4時30分まで
休館日:毎週月曜日、年末年始(7年12月29日(月)から8年1月3日(土))
※月曜日が祝日の場合は翌平日に休館
入館料:200円
※中学生以下の方、70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方と介護者1人は無料。20人以上の団体は半額
アクセス:
・JR常磐線 亀有駅から東武バス「八潮駅南口行き」乗車、「足立郷土博物館」下車徒歩1分
・東京メトロ千代田線 北綾瀬駅から東武バス「六ツ木都住行き」または「八潮駅北口行き」乗車、「東淵江庭園」下車徒歩4分 ほか
◆耳で楽しむ特別展 音声ガイド
一部の展示品(14点)の音声ガイドを区のホームページで公開。作品の背景や見どころをわかりやすく解説しています。目だけでなく、耳でも特別展をお楽しみください。
◆展示品がアクリルスタンドに!
特別展開催期間中、展示品の一部がカプセルトイで登場。何が出るかは回してからのお楽しみ!
※100円玉をご用意ください。(全5種類!1回400円)
◆郷土博物館「千住まちなか展示」
11月中、千住の各地に千住にゆかりのある美術作品のレプリカを展示します。
くわしくは本紙2面へ
■祭り彩る祭礼具
かねてより千住のまちは「祭り」でにぎわいました。その祭りで活躍した祭礼具のきらびやかな装飾や、迫力ある姿を豪壮に展示します。
◆千住四丁目氷川神社 山車(だし)
明治16年(1883年)に作られた、区内に唯一残っている江戸型山車。江戸型山車は、3つの層に分かれているのが特徴です。明治22年(1889年)の大日本帝国憲法発布を記念した大典で、この山車を牛に曳(ひ)かせて千住のまちを練り歩いたといわれています。
・全高約7.5メートル 3層目には、高さ約1.6メートルの静御前(しずかごぜん)人形が乗っています。
▽江戸型山車が3層に分かれているワケ
3層目と2層目が上下に動き、1層目に収まる構造になっています。これは、祭礼時に将軍の上覧を受けるため、山車が江戸城の門をくぐれるように工夫された仕掛けといわれています。
◆掃部宿小型厨子(かもんじゅくこがたずし)
現在の千住仲町にある旧家に伝わった、神社建築を模した小型の厨子(大切なものをしまう箱型の入れ物)。
覆い屋根には和紙が使用されており、前面と側面には精緻(せいち)な彫刻が施されています。江戸時代後期、商売繁盛や豊作のご利益で有名だった大山阿夫利(おおやまあふり)神社(神奈川県伊勢原市)からいただいた、御神酒(おみき)や大山の御神水(ごしんすい)を入れておくために作られました。
◆氷川神社 四神像(ししんぞう)
氷川神社(千住仲町)に伝わる四神鉾(ししんぼこ)。「四神」は、東西南北を守る霊獣(東・青龍(せいりゅう)、西・白虎(びゃっこ)、南・朱雀(しゅじゃく)、北・玄武(げんぶ))といわれています。「鉾」は四神像・支柱・幡・台座の4つで構成され、その全高は約5メートルにも及びます。地域を守護する目的のほかに、大祭を盛り上げるものとして、日光街道や氷川神社(千住仲町)の拝殿前に並べられました。今回の特別展では、鉾の最上部に飾る「四神像」を展示します。
・青龍、白虎、玄武、朱雀。
高さ約50センチメートルから70センチメートル
・鉾
全高約5メートル(台座・幡・支柱・四神像)
問い合わせ先:郷土博物館
【電話】03-3620-9393
