健康 元気なカラダは一歩ずつ!~生活習慣病予防のすすめ~

■第3回「肥満」
千葉大学大学院医学研究院 内分泌代謝・血液・老年内科学
特任助教 落合英俊(おちあいひでとし)

「肥満」とは脂肪が体に過剰にたまった状態で、BMI※(Body Mass Index、体格指数)が25以上の場合に肥満と判定されます。肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病だけでなく、心筋梗塞、脳梗塞、不妊、睡眠時無呼吸症候群、関節疾患などのリスクとなります。このような疾患を発症した場合は「肥満症」と診断され治療が必要ですが、まだ発症していなくても予防のために減量が重要となります。減量には食事療法や運動療法、行動療法(体重の記録など)を組み合わせることが効果的です。近年では上記のような内科的治療を行っても十分な減量が得られない方を対象に、食欲を抑える薬物治療(GLP-1受容体作動薬)や胃を小さくする手術(スリーブ状胃切除術)が保険適用となりました。BMIや合併症など一定の条件を満たす必要があり、実施可能な施設も限られますが、ご興味のある方はお近くの内科でご相談いただくことをお勧めします。

※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

■肥満予防のポイント
◆食生活を見直しましょう!
・主食、主菜、副菜をそろえて
・1日3食、規則正しく
・ゆっくりよくかんで食べる

◆適度な運動を取り入れましょう!
・生活の中で体を動かすことを意識する
・ウオーキングなどの有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるとより効果的

◇生活の中で
1駅歩く
掃除をする
階段を使う

◇運動で
ストレッチ
ウオーキング
筋トレ

詳しい情報や過去の健康コラムは区HPをご覧ください。

問合せ:健康推進課計画係
【電話】03-5661-1137