くらし 五島をつなぐ 〜支庁の窓〜 No.83

大島支庁港湾課では、大島、利島、新島、式根島、神津島において、港湾・漁港・海岸・空港施設の整備や、管理業務を行っております。今回は、この夏予定の元町港ケーソン据え付けについてご紹介します。元町港でのケーソン据え付けは実に11年振りとなります。
ケーソンとは鉄筋コンクリート製の函であり、東京港で製作を行っています。製作直後のケーソンは中身が何も入っておらず、水に浮く状態です。これを、船で引っ張り元町港まで1昼夜かけ運びます。到着したケーソンは中に海水を入れながら、ウィンチ等を使い正確な位置に据え付けます。今回は長さ幅ともに30mを超えるケーソン(重量は約6,700t)ですが、据え付けの誤差は1%以内(30cm以内)でなければなりません。注水が進み、海底にケーソンが接地すれば据え付け完了です。その後、中身を海水から土砂に入れ替え、コンクリートで蓋をすることで防波堤や岸壁が完成します。
今回のケーソンは元町港の防波堤整備の一環として据え付けを行います。防波堤が整備されることで、船の就航率向上が図られます。
今後も、港湾空港事業へのご理解とご協力の程、よろしくお願いします。
※令和7年7月執筆