くらし 国立公園コラム(17) 「三原山で「合同パトロール」を実施しました!(活動報告)」

伊豆大島は「富士箱根伊豆国立公園」の一部となっていることをご存知ですか?中でも、特別な火山景観が残された三原山や裏砂漠は、「特別保護地区」に指定されています。国立公園の特別保護地区内では、「車両の乗入れ・植物や土石の採取・工作物の設置」などの規制をかけることで、景観を含めた環境が保護されています。
大島警察署、町役場、大島支庁、気象庁と環境省の職員が「合同パトロール」を定期的に行っています。今回は、8月に三原山の温泉ホテルコース沿いを確認しました。パトロール当日は晴れて暑く、違法行為は確認されませんでした。普段パトロールをしていると、「植物採取をしている人を見掛けた」などと島民の方から聞くことがあります。
今回パトロールを実施した周辺には「サクユリ」が多く咲いていて、中にはたくさんの花をつけた株も見られました。以前は大島の至る所で見られたようですが、植生の遷移に加えて、球根の盗掘やキョンの食害の影響で、近年では減少傾向にあるようです。
サクユリを始めとする多くの植物は成長に時間がかかるため、一度失われると中々元には戻りません。大島にしかない景色や自然を、未来へと引き継いでいけるよう、これからもみなさまにお力添えいただきながら活動を続けて行ければと思います。
※詳細は本紙をご覧ください

問い合わせ:環境省伊豆諸島管理官事務所
【電話】2-7115【E-mail】[email protected]