くらし 年頭あいさつ

川崎市議会議長 青木 功雄

市民の皆さま、明けましておめでとうございます。令和7年の輝かしい新春をお健やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年、川崎市は市制100周年という大きな節目を迎え、誕生以来の100年の歴史を振り返る貴重な機会に恵まれました。このまちは、関東大震災という未曽有の大災害を契機に、復興のために水と衛生を確保しようと、市民・企業・行政が結束し、「上水道の敷設」という壮大なベンチャー事業に挑戦したことによって誕生しました。以来100年間、市民生活の向上と産業の発展の両立にチャレンジし続け、県庁所在地ではない自治体で唯一、人口100万人を超える大都市へと成長を遂げました。
令和7年、川崎市は101年目という新しいスタートを切ります。先人達が力強くつないできた100年の歴史のバトンをしっかりと受け止め、次の100年にどのような未来を残すのか。私達は、川崎の200年への挑戦という、新たなステージを見据えて考えていかなければなりません。
これから先、人口減少・少子高齢化はさらに進行し、深刻な人手不足の問題など、課題は山積しています。また、地球規模の気候変動問題の解決に向けた脱炭素社会の実現など困難な課題も待ち受けています。しかしながら、川崎には、市民・企業・行政が一体となって困難を乗り越える文化が根付いており、また、公害問題を経験したことで培った環境先進技術をはじめ、水素エネルギーや量子、ナノ医療技術など、世界をリードし得るさまざまなテクノロジーが集積し、川崎の持つポテンシャルは無限大です。さらには、これからの将来は、DXとAIの活用が重要な鍵となっていくでしょう。川崎の強みをもって、どんな未来をつくっていくか。また、市民の皆さまにとって快適で心地良いと感じられるまちとはどんなまちか。市議会と市民の皆さまで価値観を共有し、いろいろな意見を聴いて話し合って、川崎の200年の未来像を一緒につくる新たな一歩を踏み出す1年にしたいと思います。
結びに、川崎市の限りない発展と本年が皆さまにとって飛躍の年となりますことを心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。