- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横須賀市
- 広報紙名 : 広報よこすか 令和7年3月号
■市制施行記念日
2月15日は、横須賀市の市制118周年の記念日だった。
思い起こせば、戦前、戦中、戦後と、多くの先達のご苦労が偲ばれ、令和の今、市政を担う身として毎年深い感慨を覚えている。
今年は16日が市制施行記念式典の開催日で、当日、ご列席頂いた方に往時を偲んでもらおうと、昔のニュース番組等を郷土資料室から取り寄せ、現在の景色と重ねた動画をご覧頂いた。ただ、職員との編集作業の際に、昭和30年代、40年代の歴史や様子をリアルに知っているのは私だけということに、時代の流れを感じさせられた。
生まれも育ちも横須賀っ子の私は、子どもの頃は「市制記念日は学校が休みでよかった!」くらいしか思わなかったが、今が一番、横須賀愛を感じているのも不思議な気持ちだ。
8年前、横須賀市歌の存在を知らない職員がいる事に愕然とし、庁内のチャイムや電話の保留音、ごみ収集の音楽を市歌に変更したのも、市民として市歌は知っておいて欲しいとの思いからだった。ところがこれが、当初は賛否両論の意見を頂いた。中には、「慣れ親しんだごみ収集の音楽が突然変わったので、飼い犬が吠えて困る。」というのもあった。
先日の二十歳のつどいでは、多くの参加者が市歌を斉唱してくれていて、若人の横須賀愛に感動したものだった。8年経った今、あの犬もすっかり市歌を覚えてくれた頃ではないかと、是非聞いてみたい。
横須賀市長
上地 克明