- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横須賀市
- 広報紙名 : 広報よこすか 令和7年4月号
社会が多様に変化する中、横須賀市は、その変化を力にしながら「誰も一人にさせないまち」を目指し、市政を進めてきました。
これまでまき続けてきた多くの施策の種が実を結び、新たな芽生えも。そこで、この好循環を発展させるため、横須賀市独自、横須賀市ならではの取り組みを盛り込んだ、令和7年度予算を編成しました。
■〔防災〕命を守るために
2024年元日に発生した能登半島地震。横須賀市は、現地への派遣などを通じて、さらなる備えの必要性を実感。安全・安心なくらしを創る、防災対策をより一層、強化していきます。
◆災害発生時ココが気になる…
・介護の必要な家族が避難所で生活をすることになったら?
・規模の大きな災害が発生したとき、十分な物資が届くの?
・高齢の両親が三浦市に住んでいるけど、避難所は別なの?
災害時の物資や避難、三浦半島の防災体制に関する不安を安心に変えていきます
◆安心1 もっと快適な避難所へ
現在、避難所には、簡易ベッド、毛布、洋式トイレなどに加え、個人のプライベートを確保できるテントも完備。誰もが安心して、快適に過ごせる避難所環境をつくるため、資機材を拡充します。能登や熊本の地震の際、停電によるトイレの暗さが課題として挙げられたことを受け、安全に移動できるよう首掛け照明を準備。
また、子どもから高齢者まで、誰もが使いやすい介護用組み立てトイレや応急給水タンクも新たに導入します。さらに温かい食事を提供できる環境も整え、今まで以上に快適な避難所へ。
◆安心2 備蓄が1日分から3日分に
三浦半島断層群を震源とする直下型地震が発生した場合、避難所生活者数は約6万人と想定されます。現在、6万人に必要な食料は、市内69か所の倉庫に備蓄。しかし、倉庫のスペースに限りがあるため、6万人の「1日分」の備蓄にとどまります。
そこで、約2,300平方メートルの長坂(エコミル)の空き地を防災備蓄基地として整備。「3日分」の備蓄が可能となります。この基地で大量の備蓄物資を一元管理し、迅速に避難所へ搬送できる体制により、さらに安心な備えを実現。
▽(+Plus)普段は屋根付きの遊び場で、災害時にも安心
大矢部弾庫跡地を、歴史的な資源や自然を守りながら、防災機能を有した公園(大矢部みどりの公園)としてリニューアル。屋根付きの広場で、平時は天候に左右されない子どもたちの遊び場に。災害時には、市外から届いた救援物資を避難所へ効率よく届けるための配送拠点として活躍。
◆安心3 大規模災害に備えた連携
能登半島地震で生じた課題や教訓を背景に、大規模災害を想定した広域防災対策を強化。横須賀市(三浦半島)は、その地形的な観点から能登と同じく、交通網の断絶による孤立など、半島特有の被害が想定されます。
さらなる安全・安心のため、横須賀市が取り組んできた防災対策を軸に、三浦半島の4市1町(横須賀・葉山・鎌倉・逗子・三浦)が連携し、各市町が保有する備蓄品や施設などの垣根ない利用の実現化を目指します。
※防災対策強化のため4市1町が連携
▽(+Plus)もっと安全・安心を目指して
・防災行政無線の設備更新のほか、放送内容を固定電話にも配信
・安定した通信環境のために衛星通信機器を配備
・消防・救助体制の強化
問合せ:財務課
【電話】822-8163