- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年2月号 第1270号
◆若者にみる「希望」
年始からの賀詞交歓会は2月中旬まで続き、私もかなりの数のご招待を頂きました。各所でのご挨拶の中ではほぼ必ず、現下の時代や社会が直面している課題に触れます。人口減少、少子高齢化、各種社会インフラの老朽化、地域経済の弱体化、コミュニティーの弱まり、気候変動…。こうした課題群に対する私の危機感は強く、自然・人・まち・産業・文化といった小田原の可能性を大きく育てて、それを乗り越えていこうとの想いも併せてお伝えしています。
一方で、最近市内の若者たちと対話をする中で、私は確かな「希望」を感じてもいます。
「ジュニアリーダーズクラブ」の中高生たちからは「小田原がとても好き」という言葉を何人もから聴きました。その主な理由の一つは「地域の人たちが優しい」こと。「小学校の登下校の時に、地域の人たちが見守ってくれ、いつも声をかけてくれた」ことが、しっかりと心に刻まれているのです。
「はたちのつどい」実行委員会の若者たちは、自分を育ててくれた人たちへの感謝を述べつつ、未来の姿を明確に語り、小田原のまちづくりにも貢献していきたいと語ってくれました。
年末には、若者たちの意欲的な活動をたたえる「おだわらMIRAIアワード」(5ページ参照)にて、地域活性・子育て支援・ボランティア・食育などの活動団体が受賞されたのですが、それらは近未来へのシリアスな課題意識からというよりも、自分たちがやりたいことを、仲間たちと一緒に楽しみながら進め、それが同時にまちづくりや地域の課題解決につながっています。そこに魅力的なコミュニティーが育ち、さらに仲間を呼び寄せているようです。
かつて花街として栄え、近年は衰退著しかった宮小路地区には、ここ最近若い世代による商いや飲食店、旅館などの開業が相次ぎ、空き物件が不足しています。市内出身者だけでなく、小田原の魅力や可能性を感じて市外から転入してくる人たちも多く含まれます。
こうした若者たちに共通しているのは「小田原が好き」ということ。そして、人・仲間を信じコミュニケーションを大切にしていること。さらには、小田原の価値や可能性をさまざまに感じていること。いつの時代も、世の中の新しい実体をつくるのは若い世代です。彼ら彼女らが体現しつつある「希望」を、私は信じています。