くらし 棚田、日本一。原風景を未来につなぐ

棚田ひでよ…
棚田みらいちゃんの親戚のおじさん。「棚田県」の知事として、「棚田県」をPRしている。

棚田みらいちゃん…
カエルの格好をして各地の棚田で活動中。おてんばで、おませな小学3年生(9歳)だが、本気モードになると「ガチみらいちゃん」(20歳)に変身する。

■一緒に新潟県の誇る棚田について見ていこう!
棚田のことをたくさん知ってくれたらうれしいな

▽棚田ってなあに?
山の斜面や谷間の傾斜地に作られた階段状の田んぼだよ。
国・県による定義:地形勾配が1/20以上の地域の農地
例:20m進むと1m高くなる

▽新潟県は「棚田県」!
新潟県は農林水産大臣が認定した「つなぐ棚田遺産」の数が36(全国の認定数271)で全国最多、棚田の面積も日本一!
つなぐ棚田遺産とは…(二次元コードは本紙参照)

▽新潟県に棚田がたくさんあるのはなんで?
中山間地域の面積が7割を占める新潟県。
その昔、人々は程よい山裾に集落を形成し、暮らし始めたようだよ。
先人の営みを受け継ぎながら美しい風景と米作りを守り続けているんだよ。

■棚田地域の持続的発展に向けて
本県は、棚田の面積が全国で最も広く、農林水産大臣が認定した「つなぐ棚田遺産」の数も全国一位であることから、「棚田日本一」を自負しているところです。
棚田は美しい景観だけでなく、歴史や文化とも深く結びついています。例えば、佐渡では、金銀山の発見により人口が急増した際、食糧確保のために棚田の開発が進みました。こうした背景が、棚田を本県の魅力あるコンテンツの1つにしています。
一方で、棚田地域を維持・保全する担い手不足が深刻化しています。本県の水田の約1割は急傾斜地にあり、棚田地域を守り続け、その持続的発展を図ることは、本県の農業を守り、県民や国民の食を守るためにも欠かせません。
そこで、「棚田日本一」の機運を盛り上げ、棚田地域の振興につなげていくため、県では、今年度を「にいがた棚田みらい元年」と位置づけ、棚田の魅力を発信し、交流人口の拡大を目指す取組を開始しました。これまでの企業や学生ボランティアが中心となった「棚田みらい応援団」による保全活動に加え、今年度からは、個人参加方式の「ガチ棚」の活動も始まり、ハードな草刈り等にも取り組んでいただいています。
今後も、棚田のポテンシャルを活かした地域外との交流を活性化させることで、棚田の維持保全と地域の持続的発展につながる施策を展開してまいります。県民の皆様には、ぜひ棚田に関心を寄せていただき、実際に足を運び、新潟の誇るべき価値に触れていただきたいと思います。
新潟県知事 花角英世