くらし やひこノート

■立川巧雪 タチカワデザイン事務所 in パラグアイ
今月号のやひこノートは南米パラグアイで起業している立川巧雪さん(弥彦村矢作出身)をご紹介します。

◇なぜパラグアイに行ったのですか?
立川:大学の卒業設計の課題に取り組んでいた時、パラグアイで自給自足の学校があることを知り、調べているうちに興味をもちました。そんな学校を新潟でもやってみたいと思ったのが最初です。その後パラグアイに渡り、そこでヒントを得て制作した学校の企画が全国大会でトップを受賞しました(最終的には選定敷地は新潟ではなくパラグアイに変更)。本当は家業の建築板金業を継ぐ予定でしたが、2、3年チャレンジしたいと思い、燕市の設計会社で半年修行し現地の開発コンサル会社に就職しました。

◇12年間現地で事業をされていて大切にしていることは?
立川:「おかげさま」の気持ちです。意気揚々と乗り込んだもののトラブルの連続でしたが、3年後に独立し、大勢の方々のご縁や支えでやってこれました。また「学びと成長」も大切なテーマです。2017年に立ち上げた木工クラフト「Todo Palo Santo MIDORI ※パロサントミドリ」に16名のスタッフがいますが、彼らの学びや成長が会社の成長につながると考え、3人のリーダーに業務を任せています。

◇今後の展望について教えてください。
立川:日本国内にも拠点を持ちパラグアイとの懸け橋になりたいです。帰国中、各地で講演をしてみて、インターンシップの受け入れなど海外での活動の支援をして、県央地域や弥彦の未来に貢献したい。若い世代に勇気を与えたいと考えています。ぜひ機会があればパラグアイに来てみてください。

※パロサントとは?
現地の聖なる木(香木)のことです。端材などを利用して小物等のグッズを制作しています。(らいわ弥彦2階に展示しています。ご覧ください。)

◆立川巧雪さんプロフィール
タチカワデザイン事務所主宰
1990年生まれ
長岡造形大学卒業後、2013年に南米パラグアイに渡り12年。
建築デザインの他、木工クラフトのデザイン・製造販売、日本人向けの現地コーディネート業務、現地ニュースのメルマガ配信を手がける。

※詳しくは広報紙裏表紙をご覧ください。