くらし 令和7年度施政方針(1)

■みんなが主役の村づくり
ー未来に希望を持って暮らせるようにー

《令和7年度施政方針説明》
3月6日、村議会3月定例会議の初日、加藤弘村長が令和7年度の施政方針説明で、村政運営の基本方針と主要事業について述べました。
全文を紹介します。

関川村議会3月定例会議に際し、令和7年度の各会計予算案をはじめとした諸議案の審議をお願いするにあたり、村政運営に臨む所信の一端と施策の概要を述べ、議員各位並びに村民の皆様にご理解、ご協力を賜りたいと存じます。
人口減少や人口構造の変化、情報化の進展など、私たちを取り巻く環境は、目まぐるしく進展しています。加えて、コロナ禍が一定の落ち着きを見せたものの、不安定な国際情勢に起因するエネルギー価格や物価の高騰、円安の進行など、これまでに経験したことのない難局に直面しています。
村では、こうした課題とともに、村独自の課題にもきめ細やかに対応し、住民の皆さんから支持される、将来に希望の持てる村づくりを進めてまいります。
はじめに、喫緊の課題への対応についてご説明いたします。

◇物価高対策
はじめに、物価高対策についてですが、今ほど述べましたように、エネルギー・食糧等の価格の高騰は、村民生活や地域経済に大きな影響を与えているところです。村としましては、特に影響の大きい低所得者世帯や事業者等に対する支援措置を、令和6年度補正予算において講じてきたところですが、新年度においても、物価高が村民・村内経済に与える影響を注視し、必要な対策を講じて参ります。

◇令和4年8月豪雨災害の対応
次に、令和4年8月の豪雨災害への対応についてですが、被災した村の施設の復旧につきましては、概ね完了することができました。
今後の治水対策としましては、特に甚大な被害を受けた高田地区では、前川・太田沢川の流域を特定都市河川に指定いただいて、流域治水の考えのもとで、河川管理者である県と調整を図りながら、今後の治水対策を進めて参ります。関係する流域の皆様にはご理解いただきますようお願いいたします。
湯沢地区においては、砂防ダム建設に向けて国の調査が行われており、そのほか土砂災害対策、浸水被害の軽減対策が必要な地区につきましては、国や県と連携を図りながら取り組んでいます。

令和7年度は、「第6次関川村総合計画・総合戦略」計画の最終年度にあたります。
それでは、令和7年度の主な取り組みにつきまして、この計画区分に沿ってご説明いたします。

《住みよい暮らしのために》
はじめに、住みよい暮らしのための取り組み、安全安心な暮らしの確保についてです。

◇防災力の強化
近年、頻発化・激甚化する豪雨の影響により、全国各地で想定を超える浸水害が多発しており、日頃からの防災への備えや円滑・迅速な避難の重要性を改めて感じているところです。防災訓練を通して、自助、共助、公助それぞれの役割を再認識する機会といたします。
洪水ハザードマップにつきましては、荒川・大石川に加え、新たに女川・鍬江沢川等荒川水系の流域版洪水ハザードマップを作成し、関係する集落に配布して防災対策に役立てて参ります。
防災無線につきましては、更新時期を迎えており、現在全戸配布している個別受信機はタブレット型端末に入れ替えます。災害発生時に村が発信する防災情報を迅速かつ正確に入手できるよう、操作方法を村民の皆さまにていねいに説明しながら機器の更新を進めて参ります。

◇交通対策
次に、交通対策についてですが、米坂線の復旧につきましては、JR、新潟・山形両県、沿線自治体の間で協議を進めているところです。しかし、復旧費用の負担に加え、人口減少や施設の老朽化が進む中、復旧後の多額の維持・運営費の負担が課題となっています。被災から3年目となりますので、新潟県としっかり連携し、具体的な方向性を見出せるよう努めて参ります。
路線バスの運行につきましては、バス会社の運転員不足によって、これまでどおりの運行が難しくなったため、大幅な見直しをすることとなりました。
女川線・川北線はバス会社へ運行委託を行い、バス路線を維持いたします。七ケ谷線・霧出線・鍬江沢線につきましては、デマンドタクシー「えぶり号」を定時便として運行し、バスの代替といたします。
また、「えぶり号」の充実を図り、村の公共交通としての利便性を高めて参ります。

◇防犯対策
また、近年高齢者や未成年を標的とした犯罪が多様化しております。住民が犯罪に巻き込まれないよう、引き続き啓発活動などに努めて参ります。

◇道の駅「関川」
次に、道の駅についてです。
道の駅「関川」は、温泉施設のほか、運動施設や文化財などが隣接する他に類のない恵まれた立地環境にあり、大型遊具の完成も相まって、昨年は大勢の家族連れなどで賑わいました。
村民から要望の多いコンビニの出店については、これまで誘致を進めて参りましたが、このたび、ローソンさんが出店することとなり、詳細を調整しております。これにより道の駅は更なる集客が見込まれることから、アチェーロについては解体し、駐車場用地として活用する予定であります。