くらし 【特集】目指せ!砺波型サスティナブル社会(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県砺波市
- 広報紙名 : 広報となみ 令和7年5月号
■砺波市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定しました
◎脱炭素型ライフスタイルへの転換
ごみ排出量の削減
◎省エネルギーの推進
電気照明のLED化
◎再生可能エネルギーの普及・促進
太陽光発電・蓄電池設備の導入
◎省エネルギーの推進
三世代同居・近居空き家の利活用
◎脱炭素型ライフスタイルへの転換
散居景観の保全
市民生活課
沢辺 主任
畑 主事
◆目標
温室効果ガスを…
2030年度までに48%削減(2013年度比)
2050年度までにカーボンニュートラル達成!
カーボンニュートラル(炭素中立)、それは二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」(人為的なもの)から、植林、森林管理等による「吸収量」を差し引いて、排出量の合計を実質的にゼロにすることを意味します。
◆カーボンニュートラルが必要な理由
カーボンニュートラルが必要な理由は、人間の活動で大量の二酸化炭素が排出され、地球温暖化が進んでいるからです。地球温暖化は異常気象、海面上昇、生態系の崩壊など深刻な影響をもたらしています。こうした被害を防ぎ、本市の美しい景観や暮らしを次世代に引き継いでいくための、一つの手段が「カーボンニュートラル」です。
◆目標達成のための3つの基本方針
本市では、2030年までの市全域の二酸化炭素排出量の削減目標48%(2013年度比)減と掲げ、地球温暖化対策に取り組むために、「砺波市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定しました。この計画では
(1)脱炭素型ライフスタイルへの転換
(2)再生可能エネルギーの普及・促進
(3)省エネルギーの推進
を取り組みの基本方針としています。
今回はそんな「カーボンニュートラル」への取り組みをご紹介します。
◆砺波型サスティナブル社会とは?
◇5年後の目指す未来
・生活系ごみ排出量(1人1日当たり)
654g(2021年)
↓
600g
・再生可能エネルギー導入設備容量
17,609kW(2021年)
↓
49,609kW
・三世代同居率
19.3%(2020年)
↓
19.3%
◆カーボンニュートラルで砺波市の景観と暮らしを次世代へ
本市では長い歴史の中で先人たちが、四季折々の自然に寄り添い地域の風土を守りながら暮らしの知恵によって自ら循環型社会を形作ってきました。庄川を流れる豊かな水、その清流に育まれた肥沃な平野、そこに家屋が点在する「散居」景観、伝統的家屋を囲うようにあるカイニョ(屋敷林)といった、花や緑に囲まれた自然豊かな環境は、これからも次世代へ受け継いでいくべき素晴らしい社会です。
市民、事業者、行政が一体となって脱炭素の取り組みを展開し、庄川と散居が広がる快適なまちを育てていく、それが、『砺波型サスティナブル社会』です。
市民生活課 篠島 課長
◆将来像
庄川と散居に広がる快適なまちを目指して、私たちができること
本計画では「第2次砺波市環境基本計画(令和6年度〜令和15年度)」の将来像として掲げる「庄川と散居に広がる快適なまち」を目指し、持続可能で安全安心な暮らしを次世代に受け継いでいくために、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」の実現を図ります。
◆砺波市の現状
2021(令和3)年度の二酸化炭素排出量は42万tであり、産業部門が43%、業務その他部門が16%、家庭部門が19%、運輸部門が21%を占めます。2013(平成25)年度に比べて29%を削減していますが、2030年度の削減目標48%に対し、更なる削減が必要です。
◆鍵は市民、事業者、砺波市一体での取り組み
カーボンニュートラルを達成するためには、市民、事業者、行政が一体となって脱炭素の取り組みを展開していく必要があります。クールビズ、住居の照明のLED化、エコドライブなど身近にできる取り組みから始めてみませんか。