子育て 【特集】青少年育成 私たちにできること(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県砺波市
- 広報紙名 : 広報となみ 令和7年8月号
■子どもを守る大人の目 支える子どもの未来
◆7月・8月は「夏の青少年の被害・非行防止に取り組む運動」期間
夏休みは子どもたちにとって貴重な体験の機会である一方、犯罪被害や非行のリスクが高まる時期でもあります。夜遅くまでの外出や、インターネット・SNSの過剰利用により、トラブルに巻き込まれるケースも見受けられます。
そのため富山県では、毎年7月・8月を「夏の青少年の被害・非行防止に取り組む運動」期間と定め、各機関と連携しながら集中的な啓発活動を展開しています。
砺波市でも、啓発リーフレットの配布や中学生向けの講演会などを通して、子どもたちの安全を守る取り組みを進めています。
こうした取り組みを効果的にするためには、家庭や地域での見守りが欠かせません。特に、子どものちょっとした言動や表情の変化を見逃さないことが大切です。また、困ったことがあった時に「一人で抱え込まない」ことも重要です。家族はもちろん、誰かに「話すこと」で解決の糸口が見つかることもあります。子どもたちを守る目を広げ、健やかな成長を支えていきましょう。
◆青少年育成のために
未来を担う子どもたちが、心身ともに健やかに育っていくためには、家庭や学校だけでなく、地域全体で見守り、育てていくことが大切です。富山県では「青少年健全育成条例」を定め、青少年が非行や犯罪に巻き込まれないよう、薬物の乱用防止や飲酒・喫煙の禁止、インターネット利用の適正化など、環境整備を進めています。
砺波市でもこの条例に基づき、様々な取り組みを行っています。そして、市民一人ひとりが、子どもたちを支える存在となることが期待されています。
私たち一人ひとりが、こうした取り組みに関心を持ち、「私ができることは何か?」と問いかけてみることが、子どもたちの成長を支える第一歩になります。
今回は、私たちにできること、市で実際に行っている子どもたちの健全育成に向けた取り組みの紹介や、活動を支える方の姿、その中で子どもたちが何を感じているのかをお届けします。子どもたちのために、何ができるのかを一緒に考えていきましょう。
■子どもも保護者も悩んだら相談を
富山県警では少年の悩みや困りごとを解決するため、少年サポートセンターで、専門的な知識を有する少年警察補導員が必要な助言、指導などを行っています。一人で悩まず、どなたでも相談してください。
◇メール
受付:24時間
返信:平日8時30分~17時15分
アドレス:[email protected]
◇電話
受付:
・東部分室…10時~18時(日曜、年末年始休)
・西部分室…8時30分~17時15分(土日祝、年末年始休)
ヤングテレホンコーナー
【電話】0120-873-415
(ハナソーヨイコ)
■子どものこころのSOSに気付く4つのサイン
これらのサインが必ずしも病気を示すわけではありませんが、長く続いたり、これまでに見られなかった場合は、子どもと静かに話す機会を持ってみましょう。こころの不調は、早く気づいて支援することで回復も早まります。子どもの「いつもと違う」サインをキャッチしたら、早めに相談してみましょう。
(1)睡眠
・なかなか寝つけない
・夜更かししている
・なかなか起きられない
・睡眠リズムが崩れる
・寝すぎる
など
(2)食欲
・食欲がない
・食べ過ぎる
・急に痩せた、太った
・体重をとても気にしている
など
(3)体調
・体がだるそう
・疲れている
・元気がない、顔色が悪い
・腹痛や頭痛、めまい、吐き気などを訴える
など
(4)行動
・学校に行きたがらない
・家から出ずひきこもりがちになった
・友達と遊ばなくなった
・挨拶をしなくなった
など
参考:厚生労働省HP「こころのSOSサインに気づく」