子育て 【特集】となみ元気っ子育成事業(1)

■〈となみ元気っ子育成事業〉げんき120%!運動遊びで体力アップ!!
~子どもの体力低下を防ぐための取り組み~

◆子どもの体力低下を防ごう
子どもの体力は近年減少傾向にあります。(下図)
これは、「外遊びやスポーツよりも学力が重要」とする傾向や、生活の利便化やコロナ禍により、日常生活での運動機会の減少が進んだことが原因だと言われています。子どもの体力維持・向上のためには、運動習慣・機会の確立と確保や、家庭や学校、地域社会全体での取り組みが重要です。

▽体力合計点の経年変化

〈スポーツ庁〉「令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書」より

◆小さい頃から運動経験を
皆さん、「運動神経」は遺伝だと思っていませんか。実は運動神経は遺伝だけではなく、生まれた後の環境、つまり「やるかどうか」で決まってくるものと言われています。
また、幼児期から学童期はゴールデンエイジ期と呼ばれ、運動神経が著しく発達することから、新しい運動を習得するのに最適な時期です。運動を「遊びの延長上にあるもの」として考え、たくさんの遊びの中から基本動作を記憶し、身体の動かし方を覚えることは、体力向上の他に、その後の成長にも大きく役立つとも言われています。
砺波市では、このゴールデンエイジ期を迎える子どもたちを対象に「指導者派遣支援事業」などを行っています。運動を好きになってもらう、また、できるようになる楽しさを体感してもらうため、多様な方法で体を動かす遊びを実施することで、生涯にわたって運動に親しむ子どもたちが育つように取り組んでいます。
そこで今回は、園や学校での子どもたちの運動の様子や、体力低下を防ぐために、地域で取り組める出前講座についてご紹介します。

■〈覗いてみよう!〉「体を動かすって楽しいね!!」笑顔いっぱいの活動
◆指導者派遣支援事業
◇保育所・認定こども園(通称:ホップ・ステップ・ジャンプ)
市内11か所の保育所・認定こども園の3~5歳児を対象に、運動指導を行っています。園児たちはボール、フラフープ、縄跳びなどの道具を使いながら、投げる、跳ねる、蹴る等の運動に楽しく取り組んでいます。

◇小学校
跳び箱やマット、鉄棒などの主に器械運動の実技指導を行っています。県の補助事業を活用して大学准教授にも協力いただき、より効果的な指導法で子どもたちの「楽しい」「できる」を引き出せるよう取り組んでいます。

◇あそビバ!
幼少期に必要な36の動作を取り入れた大人気の親子参加型イベント「あそビバ!」を開催しています。今年は8月3日にトップアスリートである元ラグビー選手の岡村さん、元ソフトボール選手の神山さんに講師としてお越しいただき、親子で楽しく取り組みました。
※来年も開催予定