くらし [特集]話しませんか?空き家が活きる道(2)

■空き家バンクで有効活用
空き家には負のイメージが付きまといがちですが、うまく活かせば有用な資源になり得ます。ここでは、町の空き家バンクや補助制度の内容とその活用事例を紹介。空き家をどう活かすか考えてみませんか。

◇空き家・空き地は貴重な地域資源
空き家や空き地は、周辺の環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。
一方、町の調査では、空き家の多くは状態が良いこと、宅地化済みで利用しやすい空き地が多いことを把握。そこで町では、地域資源として有効活用できる空き家・空き地の再利用と、人が住めない危険な老朽空き家の解体を推進しています。

◇利用者との出会いを提供 活用しよう空き家バンク
空き家バンクは、町が提供する、所有者と利用者をつなぐ制度。両者とも無料で利用できますが、登録が必要です。
バンクから物件を売買・賃貸する人、解体する人、それぞれに町から補助金が交付されますので、ぜひご利用ください。

◆空き家バンクの仕組み

町空き家バンクには1月末現在、54件の空き家と75件の空き地が登録されており、町ホームページでは物件を詳しく紹介しています。これまでに登録物件の約半数が、売買・賃貸などの活用につながっています。

ホームページ
※二次元コードは本紙をご覧ください。

◆空き家バンクの物件所有者への補助
◇空き家の賃貸に補助
賃貸借促進補助金:最大5万円
バンクを通して空き家を賃貸し、その空き家を借りた人が1年以上居住した場合、貸した人に交付します。
※借りた人への補助もあります

◇空き家の売買に補助
住宅・宅地売却促進補助金:最大15万円
バンクを通して空き家や空き地の売買契約が成立し、買った人が居住した場合、売った人に交付します。
※買った人への補助もあります。

・空き家の解体に補助
老朽危険家屋解体補助金:最大120万円
町の調査で危険性が認められた空き家の解体費用の一部を、その空き家の所有者に交付します。
※跡地をバンクに登録することが条件です。

◇空き家の跡地に3年間補助
解体促進支援:上限なし
左記補助金を活用して解体された空き家の所有者に、空き家跡地の住宅用地特例解除に伴う固定資産税の増額分を、解体の翌年から3年間交付します。

◆空き家バンクで飲食店を開店 誰もが集える憩いの場に
・Cafeさくら 店長 丸山 亜記子(あきこ)さん
「地域の人の協力、町や商工会の支援のおかげで、念願の自分の店が持てた」と話すのは、このほど福島地区で、古民家をリノベーションした飲食店「Cafeさくら」を開店した丸山亜記子(あきこ)さん(48歳)。
同店は、モーニングではひきたてのコーヒーと軽食、ランチではパスタやサンドイッチなどのほか、月数回限定の松坂牛を使った定食が目玉のカフェです。
三重県で家業の飲食業に携わり、長年「こだわりの料理を出す、自分の店を持ちたい」と考えていた丸山さん。新天地での開店を目指して空き家バンクで全国各地の物件を探し、立地や広さ、状態など、理想の条件に唯一合ったのが、今の物件。「美しい建具や窓から見える景色も決め手になりましたね」と笑顔を見せます。
昨年6月に移住後、町で初めて「空き家活用新規創業応援事業補助金」を活用して工事を進めたほか、壁やトイレは自ら修繕。チラシを配り歩いて宣伝もしました。
店には、ご近所さんが多く来店するそう。「桜の木の下のように、幅広い年代の人が交流できる、憩いの場にしたいです」と話す丸山さんです。

・Cafe(カフェ)さくら(福島336)
営業時間:8:30~17:00(日によって変動)
定休日:水曜日

予約・問い合わせ:
【電話】080-6207-8358

◆空き家バンクで空き家を購入・リフォーム
人の温かさ・水や食べ物のおいしさが、入善の魅力「入善は親切な人が多く、水や食べ物もおいしい、理想の移住先でした」と語るのは、昨年11月、上野地区に移住した原口さん夫妻です。
原口さん夫妻は、将一(しょういち)さんが奈良県の種苗会社で入善ジャンボ西瓜の品種改良に携わり、何度も町を訪れた縁で、移住先として入善を選択。町空き家バンクで条件に合う空き家を見つけ、購入・改修しました。
ふたりは「町空き家バンクは物件の説明が詳しく、登録数も多い点が魅力。リフォームなどの充実した補助も決め手でした。移住体験住宅も、家探しの拠点に最適ですね」と話します。
将一さんは新屋の「農事組合法人島しま」に勤務。「水に恵まれているこの地で、コメや大豆、イチゴ栽培の生産性向上に取り組みたい」と意気込みます。

問い合わせ:住まい・まちづくり課 定住促進・住宅係
【電話】0765-72-3841